レディース抗争
バスッ”!
ドスッ“‼︎
深夜2時。
人寂れた港湾に面する倉庫から響く、激しく肉をうつ音。
その無骨な鉄の壁の中では、
簡易的なリング上で激しく拳を交わす、二匹の女豹がいた。
「おらっ!」
バスッ”!
ドスッ“‼︎
深夜2時。
人寂れた港湾に面する倉庫から響く、激しく肉をうつ音。
その無骨な鉄の壁の中では、
簡易的なリング上で激しく拳を交わす、二匹の女豹がいた。
「おらっ!」
「ハァ、ハァ・・・」
右側の顔に感じる熱とひどい圧迫感。
塞がった目で視界がおぼつかない。
眩暈がする。・・少し殴られすぎたわ。
「ひどい腫れ方ですね。あまりサウスポーと闘ったことないんですか?
ちゃんとガードしてくれないと・・
片手だけで闘うハンデの意味がないじゃないですか。」
...
2025-12-15 16:59:28 +0000 UTC View Post
バスっ!!
ナックルの柔いスポンジが、ワセリンで濡れた私の顔面を押しつぶす。
腫れて熱い皮膚の表面を、由梨のグローブが滑るように、燃えるように殴り抜けた。
「・・・っ・!」
私の軌道を完全に読んだ、見事なカウンター。
私の十八番の技を奪われた感じがして嫉妬が止まらない。
鋭い風切音と共に、私の顔面が弾ける。
奥に押し込むようなパンチに、足がぐらつく。
「速い!
ルーキー紺野、グローブの隙間を刺すかのような見事なラピッドパンチ!
式崎、危うい!足に来ている!
残酷な展開に発展するリ...
2025-10-11 13:43:37 +0000 UTC View Post
「ツーダウンよ。
次で試合を止めるから。いいわね??
『ボックス!』」
試合が再開すると、肩で息をするミキが拳を構えながら近づいてきた。
落ち着かなきゃいけないのはわかっている。
でも、込み上げる涙が止まらない。
「このラウンドで殴り倒す」
そう宣言するような気迫。
リン...
2025-09-28 08:56:48 +0000 UTC View Post
「レッスンのお時間です。お嬢様。」
「・・・うん!」
顔を打ち合う競技、化粧薄めのお嬢様は、それでもかわいらしいお顔をしている。
得意げに両手のグローブを打ち鳴らす。
・・昔から、最初だけは威勢が...
2025-08-13 04:35:14 +0000 UTC View Post
「か、カナタちゃん、久しぶり!
とうとう、とうとう来ちゃったね、この日が!
緊張するね〜!よろしくね〜!」
「・・・
あー、ごめんヒナタ。
試合前だし、これから殴り合うのに馴れ合いとかしたくないんだよね」
<...
2025-07-14 16:53:07 +0000 UTC View Post
記録開始
__先生、インタビューしていいですか!
__奥野選手の準備にまだ時間がかかるとのことなので!
「あら、新聞部。来月の記事にするのかしら。
是非お願いするわ。」
__じゃあ・・まずお名前と自己紹介をお願いします!
「そこからなのね(笑)
___扇灘 幸、28歳。167センチ64キロ。
<... 2025-06-01 17:04:00 +0000 UTC View Post
一番背の高い男子。
私と同じくらいだった。
そいつも倒した。
一番足が速い男子。
そいつも殴り倒した。
一番デブな男子も、顔がいい男子も、、、みんなぶっ倒した。
中〇校に上がってそうそうに、他の小〇校から来た男子はあらかたやっつけたと思う。
どの男子も口先ばっかり。
最初は私の裸に興奮し...
2025-05-18 17:26:31 +0000 UTC View Post
「お゛ぉ゛・・・ッッ!!?」
打ち合いで火照った神崎の体を、突き上げるような衝撃が襲う。...
2025-05-05 16:41:35 +0000 UTC View Post
うわ・・すっごくいい匂い。
こんな汗臭い殴り合いしてるのに。やっぱアイドルってすごいな・・。
クリンチで肩越しに揺れるポニーテール。
ピッタリと肌を密着させた彼女の、漏れる熱い吐息が耳をくすぐる。
涙ながらに必死にしがみつく姿さえ、健気で可愛いと思ってしまう。
アイドル上がりのプロボクサーなんて...
2025-04-06 15:07:19 +0000 UTC View Post
パン!
拳にずっしりと感じる、この重さ。
赤グローブで、上気した顔面が、ゴムみたいにゆがむ。
あんたもそんな変な顔するんだ。
ずっと届きたかったあんたの背中に、初めてこの指がかすった。
嬉しいって、普通は思うんだろう。
でも私の頭を支配したのは別の考えだった。
これが10代の最後の試...
2025-03-20 15:28:23 +0000 UTC View Post
「先輩、ファイトです!」
私の声援に気付き、リングに上がった背中が振り返る。
にっこりと開かれた口元に白いマウスピースが光っていた。
赤いトランクスに赤いグローブ。
いつも優しい先輩が、人を打ち倒すために身にまとう戦闘服。
そのギャップが、いつも私を切ない気持ちにさせる。
県大会の会場が、本...
2025-03-02 14:09:15 +0000 UTC View Post
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「ん゛っッッ・・・!♡」
弾けて雲散霧消する汗と共に、歓声で沸き立つ会場。
熱い接吻を交わすように、グローブの革の感触が私の唇を...
2025-02-16 13:39:56 +0000 UTC View Post
5kg。
それが一般的な女性の頭部の重さ。
パンチングボールを思いっきり叩き上げるのと何ら変わらない。
でもそれが彼女の命の重さだ。
「ねぇ。
◯ぬ時ってスッゴく気持ちいいんだって、、。
あとで感想教えてくれる?」
__
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_________
「ん゛ッ゛っ・・!!
あ・・・」
ガツンとした衝撃が頭蓋骨を突き抜け、耳鳴りが響く。
やばい。
早くガ...
2025-01-13 17:05:03 +0000 UTC View Post
「ハァ・・ハァ・・」
ギシギシと背中で軋む音がする。
しまった・・。
左フックを警戒しすぎるあまり、ロープ際に追い込まれていたんだ。
あの女が近づいてくる。爛々と光る二つの目。
どっしりと大きなお尻を重心とした、威圧感のあるファイティングポーズ。
硬く握った拳を包む赤グローブが、ステップと同期して揺...
2025-01-03 15:33:40 +0000 UTC View Post
今年も一年、数多くのご支援、コメントいただきありがとうございました!
たくさん描いて成長できる年にしたいと考えていたのにもう年末でびっくりです
来年は環境を変えて絵に集中できるようにできればなー、と考えております。
カァン!
鋭いゴングの音が響き、相手の女の子が拳を下ろす。
追い詰めた獲物を目の前に、物惜しそうに背を向けて自分のコーナーへ帰っていく。
「ハァ・・ハァ・・」
熾烈なラウンドが・・終わった。
激しい打ち合いで口の中が甘ったるい血でいっぱいだ。
腫れ塞がった視界の下、
一体どこから間違っていたのか、なんて思い返す必要は無い。
間違いなく「最初から」だ。
ヌードボクシングなどという馬鹿げたアングラのスポーツ。
その本場アメリカのスター選手とやらが来日して・・
なんの由縁もない無名のボクサーとスパーをしたいなんて。
そんな馬鹿な話、誰が受けるだろうか?
・・私...
2024-12-07 03:15:21 +0000 UTC View Post
『______さぁ、次の対戦カードに移りましょう。
当倶楽部随一の人気選手、対戦申し込みが後を絶たない!
安藤アヤネ、59kg!』
「うし!」
掛け声とともにリングに駆け上がり、白いシューズがマットを踏む。
倶楽部特製のぬらぬらと光る赤グローブが似合う、日に焼けた小麦色の筋肉質な肉体。
その美しさ...
2024-11-17 13:02:12 +0000 UTC View Post
うん。
体が軽い。よく動ける!
・・調子がいいっちゃ。
振り返ってリングの下にいる竜児に声をかける。
「よく見ときよ竜児・・。
これがウチのボクシングちゃ!」
久々の本物の試合。
腕がなるっちゃ・・!
「ぷはぁ・・」
唾液と血が混じったマウスピースが、糸を引いて私の口から離れる。
口の中がスッキリした。
「大丈夫だ。いい調子!
あと2ラウンド。まだポイントでは負けてない。
・・お前の夢まであと一歩だな」
「・・・うん」
長かった。
チャンピオンへの挑戦権。 2024-10-19 12:07:05 +0000 UTC View Post
『青蓮寺高校三年、怜禅院選手対、
沼野高校3年生、冴木選手の試合を開始します』
「両者、前へ。」
「・・・」
「・・・」
レフェリーの説明を小耳に挟みながら、
お互いの視線が沈黙のうちに絡み合う。
相変わらずニコリともしない、まっすぐで真剣な眼差し。
「はじめまして!羽衣結衣です!
今日はよろしくお願いします!」
元気いっぱいではっきりとした喋り方。
礼儀正しく、姿勢の良いお辞儀。
花が咲くような笑顔。
「よ、よろしく・・」
アイドルってすごい。
顔のかわいさだけじゃない。
育ちの良さ。性格の良さ。
私とは違う世界にいるみたいだ。 2024-09-17 16:36:51 +0000 UTC View Post
「はぁ・・はぁ・・」
歓声も、実況もセコンドの声も聞こえない。
リング上はとても静かで、私と彼の__2人の息遣いだけが存在しているようだった。
クリンチで密着した裸体で互いを抱きしめる。
鼓動を、筋肉を、肌一枚で感じる。
汗も唾液も血も、
・・・私の精液も。
互いのあらゆる体液が混じり、
___
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____________
「ねぇ!楓ってば!」
高瀬の強い声に、白濁した意識が呼び戻される。
あれ・・?
ぼやけていた視界に輪郭が戻っていくと、
友人の心配な顔が私を覗き込んでいた。
「あんた打たれすぎ!しっかりしてよね...
2024-08-16 08:45:13 +0000 UTC View Post
ビュ!
ビュビュビューっ!!
「ちっ」
打つ手を止め、太ももにベッタリと付着した粘液を確認する。
こいつ・・・
焼けるような苛立ちが募る。
この感情をぶつけるように、再び拳に力をこめた。
「おら!!」
全身を使ったスマッシュに「ばぐん!」と...
2024-08-02 16:08:13 +0000 UTC View Post