探偵サークル物語【第9話】その② 緊縛旅館
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「むふふ〜みんな集まったね!」
大学のお昼休み、探偵サークルの部室で秋山霞はその小さな胸を張りながら偉そうに語っていた。
「はぁ…私たちをいきなり集めたけど、要件はなんなのよ?」
かなり面倒くさそうにかすみに話しかけるのは春風椿、今日もまたその大きな胸の前で腕を組みながら嘆息する。
「まぁまぁ、こうやってお昼に集まってご飯を食べるのも楽しいですよ」
すかさずフォローを入れたのは高橋みかん、相変わらずの包容力で雰囲気を落ち着かせる。
「どーせかすみのことだから緊縛大会開催!みたいな感じだろー」
椅子をギッコンバッタンしながら話しているのは有働佳奈、その性格ゆえに思ったことをすぐに伝えるのが彼女の魅力だったり、難点だったり…。
「ち、違うよ…!佳奈ちゃん…大学ではそういうこと言わないでよ〜」
かすみは顔を真っ赤にしながら佳奈に告げた。佳奈もニシシと笑いながら「はーい」と返事をする。
「ところでかすみちゃん、私もなさなわで今日呼ばれたのか気になってるんだけど…?」
みかんは申し訳なさそうに霞に尋ねる。
「むふふ、よく聞いてくれました!」
「最初に聞いたのは私だけどね」
ツバキのツッコミを華麗にかわし、かすみは高らかに宣言した。
「今週末はみんなでお泊まり合宿するよ〜!」
「「はい?」」
あまりに突拍子のないことを告げられかすみ以外の3人は首を傾げる。
「合宿って…そんないきなり…」
「あれ?みんな今週末予定あったの?」
「いや…私は別にないけど…」
「私もありませんけど…」
「ボクも暇だなー」
「よし!行けるね!」
かすみは親指を立てながら言った。
「いやいやいや、お金とかはどうするのよ?」
「お金の心配は要りませんよ〜」
そういうとかすみはバッグの中から4枚のチケットを取り出した。
「無料券…?」
「ここなんて書いてある?」
かすみはチケットのある箇所を指さす。
「えーっと…か、貸切!?」
「す、すごいです!」
「なんだ…かすみ…ついに盗みを…」
「ち、違うよ!朝部室に来たら置いてあったんだよ!」
かすみは焦りながら訂正を加えた。
「部室に…?」
ツバキは眉を顰める。
「なんで私たちの部室に置いていったんでしょう…」
みかんも同様に不審に思っていた。
「もしかしたら…なにかの罠なんじゃ…」
ツバキがそういうと、みかんと佳奈は「えっ…」と驚き固まってしまう。
「大丈夫!これを見て!」
かすみが取り出したのは一枚の便箋だった。
「チケットと一緒にこれもあったんだよ。」
その便箋には次のように記されてあった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
親愛なる後輩の皆様へ
日頃から難事件を解決してくれている誇らしい後輩の皆さんを我が温泉旅館に招待します。
奈和亭 女将 日浦香月
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「私たちの先輩ってこと?」
「うん。調べてみたところによると…この日浦香月(ひうら かつき)さんっていうのは3年前にこの大学を卒業した後に、潰れた廃旅館を買い取って“奈和亭”を創業したらしいよ」
「大学卒業後すぐに旅館の経営ですか…!」
「へーすごいやつもいるもんだな〜」
3人は少し驚きながらも尊敬の気持ちを持っていた。
「なるほど…大々的にニュースにはなってないけど、私たちってかなりいろんな事件に首を突っ込んでたから大学関係者には伝わってた感じなのかもね」
「そーゆーことだね。まぁ今まで頑張ってきたご褒美ってことでさ、みんなで行かない?」
「うん!みんなとお泊まり楽しみです!」
「タダ飯食えるなら行くぞー!」
みかんと佳奈はノリノリだ。
「ツバキは?」
「せっかくだしお言葉に甘えさせてもらおうかしら」
「よし!それなら詳しい日程はまた後で連絡するね!」
「えぇ」「はい」「おう」
「それじゃあ今日のところは解散!」
____________________________________
「やっと着いた〜」
その週末、探偵サークルの4人は電車とバスを乗り継いで“奈和亭”までたどり着いた。“奈和亭”は周りを緑で囲まれた山の中にあり、侘び寂びを感じさせる旅館だった。
「お待ちしておりました〜」
旅館に入ると早速女将が挨拶をしてくれる。高そうな着物をきた女将(日浦香月)は深々と頭を下げた。
「えっと…日浦さん、今日はお招きいただきありがとうございます。」
ツバキは女将に対して深々と頭を下げる。
「いえいえ、可愛い後輩たちが大活躍していると聞きまして是非ともおもてなしをと思いまして…」
「そんな…私たちなんて…」
「噂はかねがね聞いておりますよ。たくさんの事件を解決に導いたとか…」
「いや…解決というか…毎回巻き込まれて縛られて…」
「え…?縛られて…?」
「あ…いやなんでもないです!!!」
「ふふ、愉快なお客様です。」
そしてツバキたちは女将に対して自己紹介を始めた。
「春風椿って言います。よろしくお願いします。」
「私は秋山霞です!」
「高橋みかんです。よろしくお願いします。」
「有働佳奈、よろしく!」
「はい、女将の日浦香月です。どうぞよろしくお願いします。」
一通り挨拶を終えると女将は従業員の男たちを呼び出し、ツバキたちの荷物を客室まで運ばせた。どうやらこの旅館は女将と数人の男の従業員で経営しているらしい。
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ツバキたち4人が案内されたのはかなり広めの和室だった。畳の井草の匂いが部屋には充満していたが嫌な香りではなくどこか心地よい香りだった。かなり古いためものなのか天井には木の梁が設置されていた。そのほかには簡易的なトイレと洗面所が設置されていた。
〈ギチギチ…ギチギチ…〉
その和室に縄の音が響く。麻縄が擦れるときに鳴るギチギチとした音が和室の中を支配していた。
〈ギチギチ…ギチギチ…〉
「や…めなさい…よ…」
ツバキの声だった。浴衣姿のツバキの身体には現在、麻縄が巻き付けられていた。
「いや…」
ツバキは後ろ手に縛られ胸の上下に縄を巻かれている最中だった。
「ツバキさん…」「ツバキ…」
そんな縛られゆくツバキを見つめるのはすでに縛られ横になっているみかんと佳奈だった。みかんと佳奈は二人とも後ろ手に縛られ胸の上下に縄をかけられていた。そして腰に巻かれた縄から股間に麻縄が通され“股縄”まで施されていた。
〈ギチギチ…ギチギチ…〉
「やめ…て…」
〈ギチギチ…ギチギチ…〉
そう告げてもツバキにかけられる縄が緩むことはなかった。そして耐えかねたツバキは怒りを込めた声で告げた。
「やめなさいよ…かすみ…!!」
そう、ツバキたち3人を縛り上げた犯人は秋山霞その人だった。
「え〜〜やめないよ〜」
かすみはニヤニヤ笑いながらツバキを縛り続ける。
「浴衣に着替えるなり佳奈さんとみかんさんを一人ずつ洗面所に呼び出して…二人をこんな目に…」
「えへへ〜上手でしょ〜」
「そういうことをいってるんじゃないの!」
ツバキの剣幕を見てすかさずみかんはフォローを入れる。
「あはは…私は大丈夫ですよ。ちょっとだけキツイけどかすみちゃんの縛りは痛くないですし。」
「でしょ〜」
「でも…この…股縄は…苦手かな…」
「何事も慣れだよみかんちゃん。ほら佳奈ちゃんなんて股縄がないとダメな身体なわけだし。」
一同の視線は佳奈の方に向けられる。
「な、ななな、何言ってんだよ!」
佳奈は明らかに動揺していた。口では否定しているものの股縄が擦れるように腰をクネクネと動かし幸せそうな笑顔を浮かべていた。
「佳奈…うん。大丈夫。そんな佳奈でも大好きだからね。」
「おいこらみかん!なに誤解してんだ!」
「むふふ〜縄で育まれる友情ってやつだねー」
「違うと思うわよ…」
いつのまにかツバキの上半身の拘束を終えたかすみは、新たな縄をツバキの腰に巻いていく。
「やっぱり私にも股縄をするのね…」
「えへへへ、当たり前だよ〜。ほれ」
〈ギュゥゥ〉
「ひゃん…!」
ツバキの股間に股縄が食い込み声が漏れ出てしまう。浴衣を着ているため縄の感触が布一枚を隔てて股間に伝わる。その刺激はツバキやみかんたちを快楽に目覚めさせるには十分だった。
「あれれ〜気持ちいいのかな?」
「ち、違うわよ!」
気丈に振る舞うツバキであったが身体は嘘をつけない。
〈ギュ…〉
「ぁ…キツ…」
股縄を留める際にキュッと引っ張られただけで身体がビクッと反応してしまう。
「ツバキもみんなと一緒に横になってね〜」
「ちょ…押さないで…!」
〈キュッ〉
「ひゃぅ…!」
横に倒された拍子に股縄が食い込み秘部を刺激する。
「むふふ〜これで3人とも囚われの身ってことだね」
縛られて横になっている3人を見下ろすようにかすみは呟いた。
「それで…これは一体どういうことなのよ…!」
「そうですよ…いきなり縛られて…股縄まで…!」
「流石のボクもちょっとキツイし…かすみ、説明しろ!」
「むぅ〜仕方ないね〜」
かすみはニマニマ笑いながら3人に告げた。
「これはね縄抜け訓練合宿なんだよ!」
「「はい〜〜??」」
3人は首を傾げる。当たり前だ。そんなことは縛られた今聞いたことだった。
「ちゃんと私は“合宿”って言ってたよね〜」
「うぅ…たしかに言ってたけど…」
「それって…詐欺に近いような……」
ツバキとみかんは、かすみの横暴な論に難色を示す。
「そうだそうだ!詐欺だぞ!!」
佳奈も同調するように声を上げる。だが、そんな佳奈を見つめてかすみは微笑む。
「佳奈ちゃんは本当に嫌がってるのかなぁ?」
「な、なんだよ…」
かすみは佳奈の股縄をクイッと引っ張る。
「ぁん…!」
先ほどまでの威勢の良い声とは真逆の女の子の喘ぎ声が佳奈の口から発せられる。
「私にはそうは見えないけどなぁ〜」
〈クイッ…クイッ…〉
「ぁん…や、やめろぉ…」
「縄抜けやる?」
「や、やる!やらから!」
その言葉を聞くと佳奈の股縄から手を離し、ツバキとみかんの方に向き直る。
「ツバキとみかんちゃんは?」
もはやその言葉は“脅迫”に近いものであった。かすみは頬を赤く染めながらツバキとみかんの股縄を掴んでいた。
「分かったわよ。縄抜けするわ。」
「私も頑張ります。」
「ありがと。」
〈クイッ〉
「ひゃぁ…!」「はぅ…!」
お礼と同時に股縄を引っ張られ声が漏れ出る二人。
「かすみぃ…!」「かすみちゃん…!」
2人はかすみを上目遣いで睨んでいた。
「よーし、それじゃあ制限時間は10分だよ!それじゃあよーい…」
「ちょっと待ちなさいよ!」
ツバキはかすみの言葉を妨げるように声を発した。
「どうしたの?」
「制限時間内に縄抜けできたら何かご褒美みたいなのはあるのかしら?」
「え〜仕方ないなぁ…。それじゃあ時間内に解けたら私を好きにして良し!」
「かすみちゃんを好きにするって?」
「煮るなり焼くなり好きにして良いよ〜」
「ふ〜ん。それなら縛っても良いってことか?」
「縛るなり吊るすなり何しても良いよ〜(まぁ私がギッチギチに縛ったから解けるわけないけどね〜)」
それを聞いた3人はニヤリと微笑む。
「ふ〜ん…分かったわ。2人とも良いわね?」
「了解ですよ、10分もあれば…ねぇ佳奈…?」
「おう。目にモノを見せてやるぞ…!」
3人の不気味さにかすみは冷や汗を流す。
「やる気になって良かったよ…。そ、それじゃあよーい…スタート!(解けないよね…?)」
かすみは号令と同時にタイマーをスタートさせる。
〈シュババ…!〉
ツバキたちはスタートを確認するとすぐさま3人で集まった。
「後手縛りを1人で縄抜けするのは難しいわよね。」
「幸い下半身は自由に使えるので背中合わせになって縄を解くのが良いと思います。」
「分かったわ。佳奈さん、この縛りの解き方とか分かるかしら?」
「おう。かすみの後手縛りは何回も受けてきたし、縛り方も習ったことあるから解けそうだぞ。」
3人は早々と話し合いを進めていた。それを見つめるかすみの額からは冷や汗が流れていた。
「(あれ…縄抜けできちゃいそうなんだけど…どうして…縛りすぎてみんな慣れちゃったの…)」
あまりの手際の良さにかすみの心拍数はみるみる上昇していく。
「これかしら…?」
「もう少し上…それだ!その縄を引っ張ってみろ。」
「頑張って…2人とも…!」
ツバキとみかんが背中合わせになり、ツバキが後ろ手でみかんの縄を解こうとしていた。そして縛りの構造を知っている佳奈がそれをみながら指示を出していた。
「み、みんな…ちょっと提案があるんだけど…」
「「黙ってて!!」」
「ひゃう…」
かすみは一喝され小さくなってしまう。
そして数分とたたないうちに…
〈ハラリ…〉
「解けました!」
「やったわね!」
「早くボクたちの縄も解いてくれ!」
みかんは2人の縄を解きにかかる。
「そんな……」
1人震えるかすみ。かすみの持つタイマーはまだ5分も経っていなかった。
「解きました!」
「ありがとう、みかんさん。」
「これで自由の身だ!」
縄を解いた3人はかすみを取り囲むように佇む。霞はその中央に力なくお尻をつき涙目で3人を見つめている。
「覚悟しなさいよ…」
「倍返ししてやるからな…!」
「チェックメイトってやつですね。」
3人はニヤリと笑う。
「あ…あぁ…」
かすみは恐怖で顔が真っ青になっていた。
Comments
セノジさん、ありがとうございます! これからもたくさん縛られるのでお楽しみにしててください!
のべ
2021-04-13 04:42:26 +0000 UTC今後どんな展開になるのかとても楽しみです!応援しております!
セノジ
2021-04-11 00:43:22 +0000 UTCタッツーさん、ありがとうございます! 今後もたくさん縛られる予定なのでお楽しみにしててください!
のべ
2021-04-09 11:55:58 +0000 UTC