◇前回のあらすじ◇
雨がめっちゃ降ってるので巫女はいい加減解決しなきゃとおもって、
妖精とか人形とか妖怪をしばきあげたぜ。
設定テキスト1~3面はこーっち!
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会話テキスト1~3面はこーっち!
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会話テキスト(れいむ)4~6面、EDはこっちっち!
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会話テキスト(まりさ)4~6面、EDはこっち!
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設定テキスト4~6面はこけっこ!
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曲コメント妄想(Ex面までの微ネタバレ含む)はこっち!
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□4面 いざなわれて林檎村
トンネルを抜けると、そこは一面の林檎畑でした―――
霊夢「あの妖怪の言う通りに来てみたけど、
あたり1面の林檎、林檎、林檎…
林檎が黒幕知ってないかな?なんにも言わないけどさ」
??「知ってるよー」
霊夢「うわ、林檎が喋った。
ついに幻聴が…」
シャノン「何について知りたいですか?
雨がひと月降り続いていること?それとも、
雨を浴びた群衆が狂気を失ったこと?
私はなんでも知っています、天才ですからね!」
霊夢「よく喋るくせに林檎の気持ちが全然分からん
雨ってそんなに降ってるの?群衆の狂気って何?
でも1番の疑問は林檎が喋る異変。
解決しなくちゃいただきます」
シャノン「無理もありません。
幻想郷を覆う雨雲は、純粋な祓いの力が含まれています。
穢れを祓う程度の対症療法の域にとどまらず、それこそ穢れを根治するほどの純度のね。
結果地上から人間的な欲…つまり生への固執と死の恐怖、闘争本能が剥奪され、」
霊夢「純粋?…あいつは違うか、地上を浄化するのはむしろ月の奴らの手口。
ん、おいひぃー」
シャノン「講義はまだ終わっていませんよ。飲食禁止!」
霊夢「次はお茶が喋らないかな、すぐに退治してあげるからさ」
シャノン「話の途中で茶々を入れるんじゃありません。
見たところ貴方は異変解決専門の巫女ですが、今回は動くのが遅かった。
それは貴方もあの雨の力によって沈静化していたことの証。
けれど最近はあの能力に綻びが生じているようです。
だから今ここにいるのでしょう?」
霊夢「いんや、雷が邪魔してきたから成り行きで。
雨を止ませようと思ったのもなんとなくだし」
シャノン「…。
私はひと月の間、あの忌々しい雨雲に星空を奪われました。
せっかく宇宙の果てまで見渡せるほどの天文台を作ったのに…!
そろそろ我慢の限界なんです!何が何でも異変を解決してもらわないと!」
霊夢「断固抗議、異変の最中あんただけが正常だったんなら
あんたが解決すれば良かった。
でもそうしなかった理由は何?
単純明快、あんたは私に隠し事をして良いように使おうとしている。
私は貴方の思い通りに動いてやらない。」
シャノン「知恵の果実を口にした貴方こそ隠し事をする。
主は隠し事を咎め追放するでしょう、でも私は知恵をもたらす蛇。
私の力は指向性万有引力、誰も逃れられはしませんよ!」
霊夢「私の力は空を飛ぶ能力、重力程度じゃ私を束縛できやしない!」
◇
シャノン「ぐえーっ」
霊夢「黒幕退治終了、帰ろっと」
シャノン「…せっかく雷避けの秘策を用意していたのに…まあいいか。
雨が振り続けても大した実害もないわけですし」
霊夢「忘れるところだった。ここに雷が落ちない理由を調べに来たの、あと雨も」
シャノン「そんなの、この秘境自体が外に向かって斥力を働かせているからです。
物と物の間には引き合う力がありますが、そもそもここには引く力がありませんから。
だからこそ、その中に居る私は強く望んだものだけを引き寄せられる」
霊夢「ふーん…話長くなりそう。林檎食べてよっと」
シャノン「…秘境に雷を引っ張れば、因果の収束で雷の10割はここの天文台に落ちます。
そうすれば雷に邪魔されず安全に雲の上にたどり着けるでしょうね」
霊夢「早く言ってよ、最初からそうしてよ」
シャノン「最初から異変を解決するやる気を出してくれればやってましたよ」
霊夢「隠し事すると罰が当たるって知らないの?」
シャノン「責任転嫁こそ楽園追放の理由ですけどね。
はあ、まさか宇宙の真理を解き明かそうと思ったら、理そのものがやってくるなんて…
でももう怯えなくて済みます。巫女があいつもろとも倒してくれるって信じてますから」
霊夢「言い訳お断り。もういっぺん成敗してから黒幕もしばくわ」
シャノン「や、藪蛇…」
□5面 雲中を裂き乱れる雷刃
雷は律儀に地上に落ちていく。
鬼が居ぬまになんとやら、しかし鬼は雷だけではない!
霊夢「さっきから飛び回って、うっとおしい! いい加減姿を見せたらどう!?」
??「すまんすまーん!」
??「うるさい羽虫ですね」
ミヅチ「話せば分かる、幻想郷の巫女!」
不留々「言葉を交わすまでもありません、切り潰します」
霊夢「切るのか潰すのかはっきりしなさい。私の邪魔をするものはどんなやつでも成敗よ」
ミヅチ「やあやあ巫女よ、これには深い事情があるんだ。
そもそも雨が降っている事も雷を降らせているのも、実は――」
不留々「地上を浄化するためです、忌まわしい穢土など触れられたものではありません」
霊夢「月の民も天の神も、偉そうに見下すことしか出来ないのね」
不留々「我は神なり」
霊夢「審議拒否」
ミヅチ「ちょまっ待ってくれ、話を聞いてくれ!不留々は話を進めるな!」
不留々「言葉を交わす必要性を感じません。地上は人が増えすぎた。
私にこのような肉体の枷をつけながら、私を称えることもしない民草など
剪定してしまっても構わないでしょう?
ついでに都辺りにでも雷を落とせばもっと讃えてくれるかも!」
ミヅチ「ああもう、長く地中に埋められてたからって逆恨みしやがって。
巫女よ、違うんだ。本当はこいつは愉快なやつなんだ」
霊夢「不快なやつね。承認欲求で異変を起こされると困るのよ」
ミヅチ「本当はもっと他人を慮る快活なやつなんだ。
だが、こいつは暴走したあの子を止めようとして逆にあの子の能力に感化された。
穢れを生む人間性がすっぽり抜け落ちちまったんだ!」
霊夢「とんだ二次災害じゃないの!」
不留々「うるさい羽虫、私はもっと有名になって讃えられたい!
そのためなら人と刃を交わすことも吝かではありません!」
霊夢「仲間同士潰し合ってくれるなら痛快、
でも私の心についた火はその程度じゃ収まらない。
あんたらまとめて地上に弾き潰してやる!」
不留々「ふん、地を這うお前たちに遅れを取ることなどあるはずもない!」
◇
不留々「むぎゅう」
ミヅチ「な、なんでオイラまでー」
霊夢「大人しく黒幕までの道を譲ってくれれば良かったのよ」
ミヅチ「これには深い事情があるんだ、聞いておくれ巫女よ。
オイラ達は地上の穢れを祓うためにいろんな道具を作り出した。
ほとんどオイラ達が高天原に帰った時に持ち去ったんだけど…」
不留々「あの子はずっと地上に残って役割を全うしていた。
普通なら地上の穢れでその力はすぐに失われるもの。
でもミヅチくん達は彼女に中身を作らないことで純粋さを保たせた」
霊夢「なんだ、やっぱりあんたらが黒幕じゃん?」
ミヅチ「当時の流行りはオートメーション化だ。面倒事は心のない物に任せれば良い。
あの子は本来、自然現象の向こう側にある法則性、つまり理だった。
それも単純な「水が高いところから落ちる」っていう理だ。
それに穢れを祓う能力を後乗せすれば、水流が勝手に穢れを祓うという寸法さ。
…なのに音声認識とか知能があれば楽できるからって、
人間の形なんて与えたやつが居た。名前を与えたやつが居た。
そんな事をすれば当然、この世界では穢れていくだろうよ。不留々みたいに」
不留々「むぎゅぎゅ…ミヅチくんはこういう子が好みだっていうからこんな格好してるのに!」
ミヅチ「さらりと嘘をついて持ち主を貶めるな、このポンコツ・カタナ・ファイター!」
霊夢「痴話喧嘩は他所でやりなよ、守矢のとこに土俵が有るからさ」
■6面 天の頂
雲を抜けた先の太陽は、一つの荒玉を照らし続けていた。
綾子「……」
霊夢「何?言いたいことがあるならはっきり言いなさい」
◇
霊夢「久方ぶりの太陽ね、こうしていると心が洗われていくみたい。
さあ、出てきなさい理さん?雨を止ませてもらうわよ」
??「この太陽に浄化の光など、ありません」
瀬津理「私自身を鎮めるはずの太陽は、その輝きを失った。
あと私には織神瀬津理という名が与えられています、訂正を求めます」
霊夢「助けてほしかったら、助けを求めればよかったのに。
しかし祓いの神に白拍子、だなんて悪趣味よね。織神さん」
瀬津理「不満の意図がわかりかねます。
この姿に意味を見出す、そのような機能は私にはありませんので」
霊夢「ええ不満。わざわざ演じなければ祓えないなんて
悪趣味にも程がある。
本質を捻じ曲げた在り方を体現しているのに気が付かないのはもっと不満」
瀬津理「この体は出力端末。私の本体はこちらです。
これこそが原初の理、穢れなき珠。外から観測する事も出来ず、
内に在るは完全な空。不変の理そのもの。
中身がなければ穢れるはずもありません」
霊夢「実際は形がある時点で、名前が与えられた時点で穢れた。
語り継がれた名前だけの神の中身なんて、人間は喜んで作ろうととする。
それを嫌った奴らは地上から去っていったのに、可哀想。
あんたは置いていかれたのね」
瀬津理「…人の世にあり、穢れを祓うことこそ私の使命。
私を照らすのは天から照らす陽の光だけでよかった。
今はそれすらもない」
霊夢「ちゃんと照ってるじゃない。てるてる坊主もそう言ってるよ」
瀬津理「…月の狂気の光を忘れるだけはなく、太陽の神秘の光すら人は忘れてしまったのか。
もう地上の穢れを祓うものなど何もない。
私が活動限界を迎える前に、地上を浄土に作り変えなければなりません」
霊夢「壊れた機械を言葉で直そうとした私が馬鹿だった。
ちゃんと助けを求められない、ちゃんと説明もできやしない、
そんなジャンク品にはショック療法がお似合いね」
瀬津理「私は壊れてなど居ない、穢れることは許されない。
巫女が神に勝てる道理などありません。
そう、スペルカードルールなどで勝負を挑む貴方に
ルールそのものである私が負けることはない!」
霊夢「幻想郷のルールはそれだけじゃない。
私が異変を解決して、世は全てこともなし。私が幻想郷のルールよ!」
□エンディング(bad)
―――博麗神社。
瀬津理に敗北し、命からがら逃げ出した巫女は
静やかな居間の布団に舞い戻ろうとしていた。
霊夢「体が重い…もーいい誰か代わりにやってくんないかなあ」
いわゆる燃え尽き症候群である。
荒夜「遊びに来たぞう、妖怪退治屋の先輩よぉ!妖怪様のお通りでーい!」
花梨「見つけたわ私のアルブレヒト!私の愛を受け取って!」
霊夢「うるさいのが来た…何なのよ―神社はもう店じまいなんだから」
荒夜「なんだい、釣れないねえ」
花梨「私知ってるわ、こういうの良くないわ!
毎日布団でゴロゴロしてる人って、突然死のリスクが跳ね上がるのよ!」
霊夢「私は死なないわ、代わりが居るもの…おやすみぃ…」
荒夜「寝るなよ巫女~おらを退治するんじゃ無かったのかい?
ほら、おらって妖怪と人間の境界をあやふやにする危険妖怪だろう?なっ?」
霊夢「知ってるなら治せ。巫女はメンタリストじゃないのよ。
永遠亭に行く金がないなら森の妖精からカツアゲしてこい」
花梨「ついでにカツ丼ももらってきてね!験を担いでやる気を出さなきゃ!」
荒夜「やいやーい、張り合いが無いじゃないのさー…困ったもんだね」
人間が妖怪を退治する。妖怪が人間を恐れさせる。
幻想郷に於いての普遍的なルールであるそれを、
よりにもよって巫女が守ろうとしないとは…
無駄に長生きなカワウソ妖怪と、人生経験が浅い人形は、
なんとなく普通じゃない事を察した。
霊夢「私でもびっくりするほどやる気が出ないんだもん。
この際あんたが代わりに妖怪退治してくれても良いのよ。はいこれ免罪符」
荒夜「そんなんでおらの罪が払われるもんかい。
それこそ折り紙にしか使えやしねえな。ぺっ」
花梨「うわわ、ばっちい!罰当たりなんだ―妖怪さん!
ねえねえ巫女巫女、こんな暴虐が許されるのかしら?許してしまうのかしら?」
霊夢「ゆるす…私は清らかなで寛大な御心の巫女だもの…」
荒夜「どうせなら免罪符じゃなくて太宰府が欲しかったねえ。
そうだ、神社の境内に牛の血でも撒き散らしてから鷽替え神事でもやったるか」
花梨「替えましょ替えましょ、きっと嘘つき巫女も持っていかれちゃうわ。
だって巫女が異変を解決しないなんてありえないもの!」
霊夢「ゆるす…私は嘘をつかない清廉な巫女…
それに、まず天神様はあんたらにでかい雷を落とすわよ…」
荒夜「こりゃだめだねえ」
花梨「重症だわ…」
その後、妖怪と人形による堪忍袋チキンレースは数時間続いた。
結局巫女は布団から出ようとせず、二人が先に飽きて去っていったが、
巫女はその数時間後、ふらりと立ち上がり異変解決に乗り出していった。
結局の所、巫女が表層意識で行動しているつもりでも、
本当は深層心理の業が巫女を突き動かしていたのだ。
今までに積み重ねてきたいくつもの異変解決の習慣は、
感情を置き去りにしてまた巫女を居上がらせる。
さあ、巫女よ、リベンジマッチだ!
何度でも何度でも蘇れ、君の心が変わらない限り―――!
ENDING No.01 非実在少女達の阿頼耶識
次はノーコンテニュークリアを目指そう!
ちなみにBADEND後の時系列のストーリーを楽しめるLAP2もあるぞ(未実装)!
□エンディング(good)
―――博麗神社。
長めの秋雨が終わり、
穏やかな日が照らすいつもの真昼間。
幻想郷のルールの番人こと、博麗神社の巫女が居間に舞い戻ると同時に
鎮まっていた人々も次第に活気を取り戻し始めていた。
霊夢「ああ~…もっと肩もんで」
瀬津理「はい。力加減が良くわかりません。出力最強にします」
霊夢「いだだだ!もっと弱く!」
不留々「私知ってる、3カウント取ったら勝ちなんだよ。せっちゃんファイト!」
瀬津理「はい。3カウントお願いします」
霊夢「ギブ、ギブ、やめろやめろ、変なことを教えるな!
オッケー織神、今のは忘れなさい。お茶持ってきて」
瀬津理「はい。お茶を持ってきます」
巫女に成敗された瀬津理は、打ちどころが悪かったのか、
はたまた巫女の弾幕説得が心に響いたのか、
雨を降らせることを止め、今は巫女に付き従っていた。
巫女は何でも言うことを聞いてくれる小間使いが手に入ったことが
満更でもないのか、
身の回りの諸々を瀬津理に代理させている。
シャノン「こんにちはー天才が遊びに来ましたよ―」
マーシェルローズ「妖精もあるよー妖怪もあるよー」
綾子「……」
霊夢「ちょっと、帰りなさいよ。今織神の再教育中なんだから
余計なこと吹き込まれると困る」
シャノン「いやいや。私は珍獣ウォッチングしに来ただけです。
異変の黒幕を顎で使う妖怪巫女がどんなものか、後学のために」
霊夢「そんな巫女が居るなんて知らなかったわー
ここには黒幕をわざわざ更生させる素敵な巫女しかいないもの」
マーシェルローズ「んははー冗談きついあるね。
どうせ自分の言うこと聞く高性能ロボットが手に入って
舞い上がってるだけある」
霊夢「お前を退治して賽銭箱の足しにしてやろうか~!」
マーシェルローズ「ひえぇ~この暴力巫女ぉー!」
巫女にとって、妖怪は退治対象ではあるが
異変を起こさず、在るがままに在る存在に対して
わざわざ退治するほど今の巫女にやる気はなかった。
いわゆる燃え尽き症候群というやつである。
瀬津理「お茶を持ってきました。人数分あります。
ええと…名前を…んんっと、何だったっけ…
次は何をすれば宜しいでしょうか、暴力巫女様」
霊夢「あ?」
不留々「ふひぃー!」
シャノン「教育の敗北ですねー」
マーシェルローズ「傑作あるねー!」
綾子「…ふふっ」
霊夢「全員もう一度成敗してやるっ!」
瀬津理「????」
巫女が便利な小間使いに飽きるまでの間、
瀬津理は愉快な巫女を取り巻く環境と、霊夢の在り方を学び、
豊かな人間性を培っていくだろう。
その果てには本来の祓いの神としての力は残っていないかもしれないが……
きっと、彼女達が幸福ならば、それでも良いのかもしれない。
ENDING No.02 璞が観る夢
ノーコンテニュークリアおめでとう!
次はエクストラな奴らも成敗だ!