「このほろほろに煮たやわらかいお肉おいしー!」「本当に食べてしまったのか?」
Added 2019-04-24 14:15:27 +0000 UTC◇前回のあらすじ◇
セト「…」
紫鸞「…」
セト「山!」
紫鸞「川!ほら珠烏に見つからない内に奥の座敷に入るぞい!」
セト「鳥公め、こういう時に限って巻くのが大変なのがほんともう…
それで!例のものはあるんだろうな!」
紫鸞「もちろんあるぞい。もはや幻想郷でしか味わえぬ珍味――
朱鷺鍋がな!」
◇
珠烏「このお鍋おいしーね!セトくん!」
セト「あ、ああ…そうだな…」
セト(替え玉の野良瀬戸大将を捕まえて追跡を撹乱したのに…何故バレた…?)
珠烏「いや~セトくんのすまほに恋人GPS追跡アプリってのを入れておいて良かったよー!」
紫鸞「あーもうめちゃくちゃぞい!」
珠烏「みんなに内緒でこんなに美味しいものを独占しようだなんて、
私の口封じ代は高く付くぞう! あっそこのいい具合のお肉ちょーだい!」
紫鸞「あ、ああ。だが珠烏や、いくら若いとは言えお肉ばかりでは胃もたれをするぞい。
こっちの白菜や春菊も食べないと…」
珠烏「草なんていつでも食べられるもん!そのへんに生えてるし!」
セト「いやダメだろ。道草はせめて洗ってから食べろよ、ばっちいし」
紫鸞「食べるなよ。野菜と雑草の区別ぐらい文明人ならつけろ」
珠烏「んん~このお肉ほろほろしててやわらかい!こんなの食べたことないよ!」
セト(そりゃないだろうなあ)
紫鸞(どうしよう…これじゃあ共食いぞい…)
珠烏「ねーねーこのお肉、何のお肉なの?」
紫鸞(ど、どうする…?下手に嘘をついたらウミガメのスープになるぞい…)
セト(朱鷺肉以外で鳥公が一生口にすることがないだろう肉があれば…!)
瀬戸(皆さんこんにちは可愛そうな非ロリヒロイン枠の瀬戸大将です。
私にいい考えがあるので、ちょっと肉体の主導権をもらいますよ)
紫鸞(こやつらさっきから直接脳内に…!)
瀬戸「この鍋は…大災鍋と言う…」
珠烏「あれ?セトくん雰囲気変わったね」
紫鸞(バレとるやんけ!)
瀬戸「(無視)この鍋は食べても食べても中身が減らない呪いの鍋。
食べるほどに飢えを忘れ、この鍋を食べるだけの生き物になるのだ」
珠烏「もぐもぐもぐ…はっ!」
瀬戸「そうして鍋に釘付けになった堕落者を取り込み、鍋の具にしてしまう。
初めは視肉を誰かが喰らおうとしたのだろう。しかし今は…
ふむ。肉(人)に野菜(妖精)に…ああ、新しい肉が増え始めているな。
これは誰のお肉かな?」
珠烏「うわーーーーっ!」
紫鸞「うわーーーーっ!」
セト(うわーーーーっ!)
珠烏「ど、どおじよお!もう腹八分目どころか結構おなかいっぱいだよう!」
瀬戸「生きるためには食わねばならず、食うためには働かねばならない。
この鍋の呪いから逃れるのは簡単だ。堕落の誘惑に打ち勝ち、
食べた分を運動で消化し切ればそれで終わりだ。できるよな?」
珠烏「早く弾幕ごっこでダイエットしなきゃ!時間停止!その間に移動して実質ワープ能力者ごっこ!」
◇
瀬戸「とまあ、こんな感じでどうでしょう。
ちなみに大災鍋というの太歳星君とかけた渾身のギャグで…もぐもぐ」
セト(怖い話だったなあもぐもぐ)
紫鸞「もぐもぐ。ところで、拙僧はこの鍋に朱鷺肉しか入れていないのだが…
明らかに食べる前より具材が増えていないか?」
瀬戸「えっ?」
セト(えっ?)
紫鸞「えっ?」
太歳元帥「本当に食べてしまったのか?」
◇END◇