「セトくん、プラナリアって知ってる?」「もう嫌な予感しかしないんだが!」
Added 2019-07-23 21:06:19 +0000 UTC◇あらすじ◇
珠烏「セトくん知ってる?プラナリアって、100個ぐらいに切り刻んでも100匹のプラナリアとして再生するんだって…」
セト「末恐ろしいな。何がってこういう話題を俺に振ってくる鳥公が」
珠烏「セトくんってさ、本体と四肢で別々の意識を持ってるでしょ?」
セト「そうだな!今だけはその設定が恨めしいぞ!」
珠烏「セトくんの指先から関節ごとに切り離していったらセトくんが増えないかなって…
ごめんねセトくん…宿題が明日締切なのっ!」
セト「増えないし理不尽だしはやくこの拘束を解いてくれその刃物仕舞えちくしょうどうしてこうなった誰か助けっ」
◇
無名異「という夢を見たんだ。自分のことのように恐ろしい夢だった…」
セト『恐ろしいこと考えよる。まあ実際のところ、肉体の距離が近ければ意識は大体連動するのでそんなすぐに増えたりはしないぞ』
無名異「そうか…ある日突然、11人もの妹が出来た時にセトが全員に乗り移ったら困るから、良かった」
セト『お前、常日頃から愉快な最悪の事態ばっかり想定しているな』
無名異「ちなみに今はこうやって妖土真宗の宿題に追われていて辛いのでテロリストが襲撃してこないかなって思っている…」
セト『お前は完全に締切に包囲されている!おとなしく宿題やりなさい』
無名異「ノリがよくて助かる。その調子で自由研究の項目も手伝って欲しい…」
セト『俺を何だと思ってるんだ!』
珠烏「ね~セトくん~宿題でわかんないところあるんだけど~」
セト『俺は宿題の神ではないのだが!』
珠烏「『明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは』を現代語訳しろ、っていう問題なんだけど…わかんなくて後回しにしてたら明日提出でぇ…」
セト『明日やろうはバカヤロウって意味だ』
珠烏「うぐう!現状に刺さる鋭利な言葉…ありがとねセトくん!」
無名異「ぐぬぬ、私もそう書いておこう…」
セト『一言一句同じだと写したってバレるから、無名異はいつやるの?今でしょとでも書いておけ』
無名異「それは流石に違うのではと思ったがなんにも書かないよりはマシなので書いちゃう」
珠烏「あとあと、自由研究も残ってて~」
セト『乱々のところで布でも染めてこい』
珠烏「それ去年やったからちょっと…!できればもっとオリジナリティを追求したくて!」
無名異「わたしは瀬戸大将の破片で包丁を作ろうと思った」
セト『懲りたいならなぜ初日からこつこつと始めなかった…!?』
無名異「やはり、セトが分裂するかどうかを調べるのがいいのではないだろうか?」
セト『よくねえよ現実見ろ日付見ろ時計見ろ』
珠烏「セトくんを分裂…!?もしかして、無名異ちゃんも同じ事を考えて…!?」
セト『なんでお前らそんな物騒なこと考えてるの?集合的無意識か?というか無名異お前さっき恐ろしいとか言ってたくせになんでノリノリなんだあっ離せ俺はこれ以上分裂したくない!』
無名異「はい動かない、いつも勝手に憑依してるので仕返し。
それに私が自分のことのように恐ろしいといったのは、夢の中の珠烏が宿題の締切に追われていたからだ。
今だ珠烏!私ごとセトを粉々に!」
珠烏「ごめんねセトくん、私達の宿題の犠牲になってね!パクリサエズリ符『ますたーすぱーく(鬼葬剣仕様)』!!!」
セト『う、うわああ~~~~!!!!塵ぐらいは残せよ~~~~!!!』
◇
珠烏「うえぇぇん…びぇぇぇぇ…」
珠烏は泣きはらしながら、セトと無名異であった破片を組み立てていた。
ちょっと火力が強すぎて、自力で復活出来ないぐらいに粉々になってしまったのだ。
そういう失敗も若ければあるさ。気にせず次につなげよう。
珠烏「うう…ずびび。ボンドなくなっちゃった。アラビックヤマトでいいや…
ええと、これで無名異ちゃんが完成してぇ…あれなんだろうこの陶磁器の破片…
余っちゃった!」
そ、そういう失敗も若ければあるさ。次につなげよう。
珠烏「でもでも、一度完成したのを崩すのはやだな…こっちはこっちで組み立てよっと。
んしょんしょ……
……
無名異ちゃんがもうひとりできちゃった!?」
そうは、ならんやろ。
珠烏「こうやって並べてみたら私と同い年ぐらいの背の高さかも…
まあいいや。セトくんは無駄に背が高くていつも見上げて首痛いからこのぐらいでいいんだよこのぐらいで!
よーしセトくん!無名異ちゃん!起きてね!身体が2つあるからむしろ今までよりも会話がスムージーかも!」
無名異(?)「…」
セト(?)「…」
珠烏「えっとぉ、どっちがどっちかな?セトくんの肉片もちょっと粉々すぎて混ざっちゃったんだよね~
比率が多いほうがセトくんかなあ…どっちがどうとか覚えてないなぁ…」
無名異(?)「俺はセトだ。こっちは無名異だな」
セト(?)「いや俺がセトだ。そっちが無名異だな」
珠烏「ふーえーた―!!!!!!!!!!!」
END
おまけ
紫鸞「さーて拙僧の推し僧侶クイズの丸付けをするぞ~い…
『明日ありと思う心の仇桜…』、これは有名だしセトですら知ってるからみんなもわかるだろう…んん!?」
珠烏の回答『明日やろうはバカヤロウ』
無名異の回答『いつやるの?今でしょ』
乱々の回答『どうせ夜風で桜が散るぐらいなら自分の手で散らせたかった』
ちいの回答『明日死ぬ』
ひかり子『サクラネード5 ワールドサクライザー』
紫鸞「ボケ倒すなッ…!」