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しばりしばられ10 その② 古町邸の地下牢

和奏が縄原の魔の手に堕ちている頃…和奏の妹である古町優奏は憧れの先輩高浜光姫と横河原沙希、衣山友梨の3名を自宅に招いていた。

「いやぁ…何度見ても凄い家だよね〜」

優奏は客人を古町邸地下にある修練場に案内した。床一面に畳が敷かれているその部屋には手裏剣の的や変装道具など忍者の修行で使う道具が置かれていた。

「ありがとうございますっ。実は侵入者を捕らえるための牢屋もあるんですよ〜」

「え!見てみたい!」

「私もっ!」

“牢屋”という響きに沙希と友梨が反応する。

「まったく…優奏ちゃん、案内してもらえるかな…?」

光姫はそんな二人に嘆息しながら優奏にお願いする。

「はいっ!こちらです!」

憧れの光姫に頼まれたからか嬉しそう返事をする優奏。

「ここから更に地下に行きますよ〜」

優奏は修練場の畳を持ち上げるとそこには階段があった。優奏は提灯を片手に「気をつけてくださいね。」と3人を誘導していった。

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「ここです。」

優奏は蝋燭に火を灯す。

「わぁ…!」

沙希も思わず声を出す。

地下室にあったのは木の格子で囲われており、畳が敷かれているだけの簡素な牢屋だった。

「結構綺麗なんだね〜」

友梨は興味津々に牢屋を見ながら言った。

「いつも使ってますからね」

「えっ?そんな頻繁に侵入者とかいるの?」

光姫は首を傾げる。

その指摘を受け、光姫たちの視線の先にいる優奏は汗をダラダラと流していた。

「えっと、違うんですよ…侵入者とかじゃなくて…その…私が使ってるんです!」

『え…』

その発言に沙希たち3人は驚き、優奏は急いで訂正を加える。

「お姉ちゃんと一緒に捕まって縛られた時の縄抜けの訓練をしてて…それで…」

「なるほどね〜、ビックリしちゃったよ」

誤解が解けて一安心するのも束の間、沙希と友梨は優奏の話を聞いて恍惚とした表情を浮かべていた。

「毎日縛られるのか〜」

「私…くノ一になりたいかも…」

妄想の世界に入り込んでいく二人。

「あはは…」

「ったく…もう…」

優奏は苦笑し、光姫は頭を抱えていた。

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修練場へ戻ってきた一行。

ここで沙希が本題を切り出した。

「それで…私たちを此処に呼んでなにをするの?」

すると優奏は顔を赤くさせモジモジとしている。

「どうしたの?言ってごらん」

光姫は優しく語りかける。

優奏はふぅと深呼吸をしてゆっくりと口を開いた。

「えっと…その……私を縛って欲しいんです!」

「えぇ!!!?」

沙希たちは驚く。

「変な意味ではなくて…私とお姉ちゃんだと縛り方にも限界があって…、こういうことは沙希さんたちが詳しいと聞いて…」

「なるほどね…」

3人はうんうんと納得してしまった。

確かにそこらのくノ一や強盗犯より沙希と友梨の方が“緊縛”の技術は長けていた。

「本当はお姉ちゃんも一緒に縛ってもらおうと思ったんですけど…なんか帰りが遅くって…。とりあえず私だけでも縛ってください…。」

優奏は沙希たちに麻縄の束を手渡した。

そして両手を後ろに組んで3人に告げた。

「お願いします…!私を…縛ってください…!」


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