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③ しばりしばられ 11

同刻_古町邸___


「うぅ…縄の跡が……」


私は手首をさすりながら呟きました。まったく最近の優奏には困ったものです。ここは姉として厳しく躾ける必要があります。


「優奏、そこに座るのです。」


「えー?改まってどうしたの?」


優奏はブツブツ文句を言いながらも大人しく私の足元に正座をしました。やっぱり優奏は素直で良い子です。


「最近どうしたのですか?やけに気合が入っているように見えますが…」


私は疑問をぶつけます。


「だって縄原を倒さないと…光姫さんたちが酷い目に……」


優奏は綺麗な瞳で返答します。どうやらどうしても縄原を倒したいようです。


「酷い目…ですか、確かにそうかもしれません。でも視点を変えると私たちを含めて縛られはするものの怪我をしたことはありませんよね。」


縄原のやっていること自体は許されたものではないと思いますが、私たちが傷を負うことはありませんでした。私はこの一点がずっと心に引っかかっていたのです。


「うぅ…それじゃあお姉ちゃんは縄原の味方になるってこと?」


優奏は不安そうに尋ねてきました。


「いえ、私は縄原のやり方は間違っていると思います。」


私がそう言い切ると優奏は少しだけ安堵したようでした。

そして私は言葉を続けます。


「無理やり女の子を縛り上げて…その…ローターとかを……ぉ…お股に入れるなんて……許されません!」


縄原の責めを思い出して顔が熱くなってしまいました。


「つまりお姉ちゃんは“縄原=悪”と考えることに若干の抵抗感があるってこと?」


「お恥ずかしながら……。私は縄原のことを知らないからなのかもしれませんね。」


私はうなずきました。


「お互い様だよ。うん、また一から考えよう。」


「そうですね。ではでは手始めに鍋を囲みながらお話し合いです!」


「やったー!今日は何鍋?」


「ふふふ、お姉ちゃん特性の味噌ちゃんこ鍋です。」


「楽しみ〜!」


そうして私たちは遅めの夕飯を食べ始めたのでした。


___________________


「ふぅ美味しかったですね。」


あらかた食べ終わり一息つきます。


「お姉ちゃんの料理は天下一品だよ」


優奏が誉めてくれます。嬉しいです!


「えへへ…褒めても何も出ませんよ〜」


「…ケチ……」


「何か言いました?」


「いいえー」


まったく可愛い妹なのです。最近、私のことをオシオキとして縛ってきたので反抗期が来たのかと怯えていましたが要らぬ心配だったようですね。


「では最後は〆ですね。」


夕飯もフィナーレに突入です。


「私はやっぱり麺類が良いな」


「同感です!ちぢれ麺を用意してあるのです!」


私は冷蔵庫から特売で買った麺を取り出そうとした、その時でした。




「私はおじや風の〆が良いわね〜」



「「!?!?!?」」


私たち姉妹は動揺しました。なんといつの間にか私と優奏の他にもう一名が鍋を囲んでいました。そしてその人物とは渦中の縄原麻美だったのです。


「な、何しにきたのさ!」


優奏はクナイをとって戦闘に備えます。私も手裏剣を持って縄原と対峙します。

するとここでおかしなことが起こりました。


「あれ……?」


「力が………。」


私と優奏は床にペタリと座り込んでしまいました。意識も朦朧としてきました。


「うふふ、鍋に盛ったクスリが効いてきたようね」


「クスリ…?」


「“縛られ薬”というものよ。体の力を奪い、抵抗する思考を消し去ってしまうのよ。解毒薬を飲ませればすぐに元通りに戻るけど。まぁその頃にはギチギチに縛られているでしょうね。」


縄原が何やら言っていたが頭の中に入ってくることはなかった。

縄原が縄を私たちに巻き付けていきました。縛られのてしまうのに抵抗したい気持ちもそんな力も湧いて出ることはありませんでした。

私たちの身体は縄原によって縛られていきました。


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