本編④ → https://nobe.fanbox.cc/posts/6854131
「あはは、さっきと状況が真逆だね〜」
ヨーコは牢屋の中の沙希たちを見ながら勝ち誇ったように言った。
「私はどうなったって構いません…。沙希さんたちは関係ないです…、どうか解放してください……。」
「そ、そうだよ!光姫さんや友梨さんは私とお姉ちゃんが巻き込んだみたいなものだし、縛られて調教されるのは私だけにしてよ!」
牢屋の中から古町姉妹が必死に訴えている。だが、そんな声を嘲笑うようにヨーコは口を開いた。
「この私を縛り上げたのはそこの子達でしょ?その時点で同罪。」
「そんな……」
和奏は絶望したような表情を浮かべていた。
「それで…色々聞きたいことはあるんだけど、ここの主人の麻美さんは何処にいるの?そして麻美さんの屋敷に居るアンタらは何者なの?」
ヨーコは沙希たちに疑問をぶつけた。
「縄原…、市長は現在公務で出張中です。私たちは市長に頼まれて屋敷の警備をしています。」
友梨はヨーコの問いに答えた
「それはさっきクノイチちゃんに聞いた。でもさ女子高生が警備を頼まれる?アンタらと麻美さんの関係は?」
「それは…」
そこで口を閉ざしてしまう。
縄原の計画を口外して良いのか……。
敵対している縄原だが、時には沙希たちのピンチを救ってくれたこともあった。その事実を不法侵入を犯すような女に安易に告げて良いはずがない。
「ふーん、答える気ないんだ。」
「「………。」」
友梨だけでなく沙希たちも同様に口を閉ざした。
「まぁ良いよ。時間はたくさんあるし。」
ヨーコは牢屋の中を見渡し、天井を指差した。
「お、良いところに“梁”があるじゃーん。さすが地下牢だね。」
ヨーコは新たな麻縄の束を取り出して、牢屋の中へ侵入する。
「全身で縄を受けてもらうよ。」
ヨーコは怯える沙希たちに新たな縄を足し始めた。
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ギィ…
ギチチ…
「は…ぁ…んぅ……み、光姫…大丈夫…?」
「んぁ!?さ、沙希こそ……」
「亀甲縛りが…食い込む……」
「お姉ちゃん…助けて……」
「優奏……みなさんも……」
牢屋の中で沙希たち5人の身体は宙に浮いていた。
「5匹も“海老”が釣れちゃったなぁ〜」
ヨーコは沙希たちを小馬鹿にするように言った。
沙希たちは逆海老縛りを施され、天井の梁から吊るされていた。
両足を揃えるように縛られ、その両足を背中にくるように身体を反らせ、足首の縄と手首の縄を繋ぐ。こうすることによって身体は海老のように身体を反ることを強制されるのだ。
加えて、天井の梁を通した縄を用いて身体を吊るすことで重力も加わり、全身で縄を受け止めなければならなくなっていた。
「みんな意外とスタイルいいんだね〜」
ヨーコは沙希たちの身体を舐め回すように一瞥し、変態的な感想を言った。
沙希と友梨は亀甲縛り、光姫と古町姉妹は後手縛りを施されているため、全員身体のラインが縄によって強調されていた。そして逆海老縛りによって強調された身体を隠すことはできず、むしろ見てくださいと言わんばかりに曝け出されていた。
「どう?麻美さんと君たちの秘密、言う気になった?」
「「「………。」」」
それでも沙希たちは口を閉ざしていた。これにはさすがのヨーコも少し驚いた様子だった。
「へー。分かったよ。そっちがその気なら、こっちにだって考えはあるよ。ちょっと待ってて、人数分用意してくるから。」
そう言い残し、ヨーコは地下牢を後にした。
「みなさん…大丈夫ですか…」
ヨーコがいなくなったのを確認し、和奏は口を開いた。
「えーっと…大丈夫ではないかな……。見ての通りでも足も出ないよ…」
沙希は手首と足首を動かそうとするものの、ギチギチと鳴るばかりで解ける気配がなかった。
「あの泥棒さんがこんなにも縛りの技術があるとは思わなかったよ。逆海老で吊りまでできるなんて…私でも難しい技術だもん…」
友梨はそれぞれの吊られている姿を見て感心すると同時に、恐怖心を抱いていた。
「くそ…えい…えい……!ってうわぁぁ!?」
光姫は縄抜けしようと必死に動いた結果、ブランコのように吊られた身体が揺れていた。
「光姫さん!動くと余計に縄が食い込みます…!それに…縄が食い込んで…身体が揺れて……(えっちです……」
優奏は光姫の姿を見て顔を紅潮させていた。
「みなさん落ち着きましょう。あの泥棒さんが居ないうちに話し合えることがあるはずです。」
和奏は吊るされている4人を見ながら言った。
「まずは、友梨さん。先ほどは口を閉ざしてくれてありがとうございました。」
「でも、そのせいでみんなが吊られるハメになっちゃった…」
「ちがうよ、友梨ちゃん。あの泥棒に“全少女緊縛計画”のことを話す方がもっと危険だった。そうだよね、和奏ちゃん。」
「その通りです、沙希さん。彼女が縄原さんの屋敷に忍び込んだ理由は分かりませんが、彼女の緊縛スキルは沙希さんや友梨さんに匹敵するものがあります。そんな人に“全少女緊縛計画”を話すと、同調される可能性があるのです。」
和奏はさらに続ける。
「もし、この状況であの泥棒さんが縄原さんの計画に加担すると……」
和奏がそこまで言ったところで、光姫が口を開いた。
「私たちは一生このまま囚われの身……。」
「そうなのです。彼女が縄原さんの計画に加担することになった場合、彼女たちの障壁となるのは“計画”を知る私たち。そして私たちは不運なことに全員地下牢で縛られ、吊るされている。つまり、“計画”が完遂されてしまう可能性が限りなく高くなるのです…。」
「そっか…危なかった……」
「だからこそ友梨さん、貴女はファインプレーをしたのです。こうやって吊られることになってしまいましたが、感謝をさせてください。ありがとうございます。」
和奏は笑顔で友梨に頭を下げた。逆海老縛りで吊られているせいで身体がぷらーんと揺れていた。
「それで、お姉ちゃん?」
「優奏、どうかしましたか?」
「縄抜けはできそう?」
「うぅ…それがお恥ずかしいことにボディチェックで隠していた忍び道具を全て取られてしまいました。仮に縄抜けできたとしてもこの位置に吊るされていては受け身ができるとは思えません。」
「そうだよね…。私も身体をぺたぺた触られて全部盗られちゃった…」
「逆海老はともかく、吊りはなんとかしてもらうしかないようです。」
「でも、どうやって………」
そこで沙希と友梨は何かを閃いた。
「「そうだ!良い考えがあるよ!」」