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夏目なつめ

夏目なつめ

fantia


夏目なつめ posts

hunny bunny scramble

§  こんなところ来るんじゃなかった。  最初に思ったのはそれだった。  高級感あるフロアに、煌めくシャンデリア、流れる音楽と、欲望のたぎる音。  カジノなんて場所、自分が来ることになるとは思わなかった。いや、来るべきじゃなかったと言うべきかもしれない。今世紀最大級の場違い感にどぎまぎしながら俺は、どうしたら良いかもわからず右往左往する...

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清艶カタストロフ

§  生徒らは、暗闇の中を這いまわる。僅かに湿っぽく、埃っぽく、華やかな香りと、うだるような蒸れの中を。  その空気は異様そのもの。或るものはうなだれ、或るものは涙を啜り、壁を叩いては出してくれと叫ぶのだ。  地面には「23.5㎝」の文字。わずかなへこみや汚れは総じて、足の形に似ていて。 「出して、出してよぉ……!!」  ──それが、靴の形をし...

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ムム、いやだもん!

§  悪くない提案だと思った。  独り身、趣味なし、気力なし。おまけに家に籠りきりだから、ペットでも飼えと言われたのだ。  確かに悪くはないと言った。元気が出る、可愛い奴がいいとも言った。  だが。 「こんにちは!!」  褐色猫耳娘を連れてこいと言った覚えはない。 「え、あ、あれ……???」 「ムムのご主人さまでしょ? よろしくおねがいしま...

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縮小スキエンティア

§ 「まったく、キミは度し難いな」  穏やかな、けれどわずかに慈愛を含んだ声が言う。荘厳なほど巨大な少女が俺に笑みかけ、呆れたように、愛しむように。 「度し難い、本当に度し難い小人だよ」  一点のくすみもない見事な女体をそびえさせ、小さな俺へと語り掛ける。もう言葉も必要ない。ただ、その乳白色の体に焦がれるだけだ。 「まあいい。ボクはキミを...

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花園パンデモニウム(終)

俺の毎日に今日はなく、昨日はなく、明日はなく、ただただ繰り返される凌辱の変奏で埋めつくされていった。  壊れたら捨てられる。そんな恐怖ととてつもない巨体の肉感に襲われながら、これまでと同様俺はなぶられるだけの日々を送る羽目になったのだ。  いや、或いはこれまで以上だったかもしれない。 「ん、……朝、ですか」  以前のように、俺は爆乳とい...

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僕と百合と恋敵

物事は変わる。スイッチ一つで、一気に。  眠気はコーヒー一杯で吹き飛び、日常には時折魔が宿る。  一蹴りで。 「あ」 「ぎゃっ!?」  朝の通勤列車、車内へ乗り込む無数の少女たち。そのうち一人に蹴飛ばされて僕は、したたかに床へと叩きつけられていた。 「ん、ごめん」  そう言って脚の主が、僕を立たせてくれる。 「怪我はなかった?」 「は、はい…...

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たびさきしゅりんく

§  沛然たる驟雨、車軸を流すような大雨に湯煙も鈍く湿りだした。けぶる温泉街、弾ける女性らの悲鳴にはしゃぎ声。慌てて屋台を引く者や、傘もなく走り惑う者、今日も街は女人の声で姦しい。  そこを一人、足早に駆ける華奢な姿があった。  ブーツにこうもり傘、足元に葡萄酒色の袴をはためかせ、後に残る金木犀色の香りの軌跡。どうも少女ではあるらしい...

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花園パンデモニウム(中)

§  異世界だった。  100倍娘たちの園、巨人種ひしめく本当の世界は魔境だったのだ。残酷なまでに巨大な美少女たちが、超越的なスケールで俺の上を行ったり来たり。注意しなければ気づいてさえもらえない体格差はグロテスクで、時に自分は本当に虫なのではないかといぶかしみさえするほどだった。 「ご主人様、朝ですよ?」  みっちり包む乳房をこじ開け、頭...

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花園パンデモニウム(前編)

§  とんでもないお鉢が回ってきた。    豪邸の相続人に選ばれたのだ。  曰く、母の姉の義父の外国の……、とにかくほとんど無縁な誰かの邸宅らしい。海外出身で会ったことすらない御仁には感謝の念に堪えないが、何分それ以外の感慨が湧かない。失踪というのも不憫な話、とはいえ思わぬ僥倖には、天涯孤独というのも悪くないななどと思う程度であった。  ...

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凛とした様は氷に似て

§  潜んで忍んで漁って逃げて、僕は糧を頂戴する。生きる道はそれしか知らない。僕は今日もコソ泥だ。  或いはそれも、小男の生きる宿命というもの。若い娘ならいざ知らず、ただ小さいだけの小人男子を飼う物好きはそう多くはなかった。飼われていたのも今は昔、今では当然のように捨てられ食うにも困る野良暮らし。50㎝の体は猫というには大きく、種馬扱い...

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おしえておしえて!

§  最近痛感したことがある。 「次は算数な」  物を教えるというのは楽じゃない。 「鶴と亀が30匹いた時に足の本数が84本……こら、聞きなさい!」  ことにそれが、聞く気のない生徒ならなおさら。 「ね~ね~ユキ~、犬と猫じゃダメ~?」  右に猫耳。 「あははっ、それじゃ足の数一緒じゃん!」  左に猫耳。 「うーん、だったら犬と猫人!」  左右でさえず...

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境界線上のヴィーゼ

§  世にくだらないことの数あれど、居場所のないパーティーほど馬鹿馬鹿しいこともない。成り上がりの父を持つのも善し悪しというもので、それも今となってはかつての栄光、しかも彼亡きあとの惰性で招かれたとあれば、いよいよ付き合ってはいられなかった。 「そうですね、言われてみれば、たしかに」  自分でも何を話しているのかわからない。自動的にマダ...

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遠きにありて甘いもの

§  街は少女と共にあった。  もちろん、初めにあったのは街ではあったものの。  だから、彼女と会うのに苦労はない。 《これはそっちに置けばいいんですか? え? あっち?》  美少女が、土いじりでもするように身を屈め、小箱を手に振り返ったりのぞき込んだり。  かのずば抜けた美少女こそ、くだんの娘その人。  とはいえ、身に包むのは羽衣ではなく...

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秘湯に湯ノ花、霊泉に媚

§ 「こちら山で取れました蕨、ぜんまい、こごみの天ぷら、ご一緒に塩と出汁で……」  軽やかな声。  膳に並べられていく、山料理。  鍋を、大皿を、折れてしまいそうな細腕がテキパキとそろえていく。  それは、宿屋自慢の夕餉の支度。 その、いぶし銀な膳とは裏腹に、用意するのはまだ幼さ残る少女が2人。双子の見習い仲居、旅館の2人娘だった。 「以上です...

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好きの形に色を添えて

§ 「なぁ、梨奈」  暖かいものに包まれたまま、俺は呻くように言った。 「ん~?」 それに呼応して、もぞりと動く暖かさ、柔らかさ。それは母親の胎のように安寧で、微熱立ち上る特上のソファのよう。確かな弾力に身を預ければ、じんわり流れ込む熱に身も心もほぐされる。 圧迫感も合わさり、俺はまさしく極上の空間の中にいた。  それが、4倍女子高生の体で...

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仰げば遠く狂おしく

§  教室にミスはつきもの。   「じゃあ……、5番の子?」 「はい、ママ。……あっ」  よくある言い間違いに学友たちも笑う。赤面すれば更に笑われる。当然だ。高校生にもなってこれは恥ずかしい。しかも、ママだなんて。 「は~い言ってごらん、マ・マ・に♪」 さらに大きくなる笑い。 熱くなる顔を上げれば、清楚な女性と視線がかち合った。  ゆったりと、...

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ラブミーラフリー

§  家族が出来た。  飛び切りの美少女で、高身長の白人娘。  義妹だった。 「Nice to meet you!」 そう言って手を差しだした、その姿を今なお鮮明に覚えている。ベージュ色のツーサイドアップ、瞠目するほどの可憐な少女。綺麗な髪を2房のツインテールに結んだその姿は、一見してカナリアを思い起こさせるかわいらしさだった。 「ナ,nice to…」 「ちょっと、日本語...

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さかさまらてあーと2

§  ご主人大好き犬耳ペット。  そんな2人と立場が入れ替わったとき。  その途方もない巨体を、俺に受け止められるはずもなかった。 「ルナ、熱い……」 「……♡」  ソファでギュッと俺を抱きしめるルナ。何時間も拘束して、俺がふにゃふにゃになるまで愛で続ける。おっぱいを圧しつける。甘い吐息を耳の奥に吹き込んで、ぽそりぽそりと囁き続ける。  そし...

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さかさまらてあーと

§  不規則なグラフとにらめっこしていた。  そんな折のことだった。 「ねえご主人、ご飯まだなんだけど」  聞こえてきたのは、足元から湧くふてぶてしい声。  けれど、声の主の姿が見えない。 「……ん、モカか。すまん、忘れてたな。……どこだ?」 「ここだって。ほーらっ、ここっ!」  そう言って脚の間で飛び跳ねる何か。座面の下からひょこっと覗くそ...

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巨ロリの一日オーバーラン

§  玄関を開けた瞬間、とびきりの美少女に飛びつかれた。  寮暮らしの男子高生、無論美女に知り合いなどいない。 「おわっ!?」 「おかえりなさいユキにぃ!」  白ワンピースの体を受け止めながら、俺は目を白黒する他ない。腕の中にある、柔らかな体。ぽよんと柔らかなクッションが押し付けられ、ふわりとした香りはかぐわしい。こんな美女など知るはずも...

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はいからしゅりんく

§  ブーツにリボン、袴は葡萄色。当世風の娘に僕は売られた。  ガス灯並び、まだラジオは珍しい時分。  まだまだ男の肩身は狭いのだ。  文字通り。  物理的に。  だから今日。  僕は、彼女の名を呼ぶにさえ大変な勇気を振り絞らねばならなかった。 「千代さん、ですか……?」  森に半ば隠れるように佇む家の前、ハイカラ娘のすがたを見つける。  聞い...

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長身女子と調教の時間(10月分作品)

§  同級生とじゃれていた時、担任に呼び止められた。 「ちょっと頼まれてくれないか?」 「なんすか? 今遊ぶのに忙しいんですけど」  あほたれと、出席簿の角で叩かれる。“体罰!”と笑って抗議してから、聞いた。 「何してくればいいんです?」 「今日からお前、向こうに移ってくれ」 「向こう?」 「女子クラス」 「……は?」  事もなげに言う男性教師...

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共犯トロイメライ

§  一つだけ。  一つだけ僥倖だったのは、発作時にみらいさんがいたことだった。  不幸続きの日々の中で、それは何よりの光であり、災いを補ってあまりある幸福とさえ言えただろう。  少なくとも、結果的には。  原因は何かわからない。  出勤のため玄関を出た拍子だった。  ぐらりと歪む垂直線に押し倒され、失神し、僕は縮んだ。  献身的な彼女のこ...

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淫蕩の令嬢(下)

§  メイドたち、僕以外のすべての人間は、脅威そのものだった。  最も小さなメイドだって、僕をまるごと踏み潰せる巨大さなのだ。まして中級メイドは手のひらに僕を乗せられて、最上種に至っては足指でさえ僕より大きい。一般人には人形大、拡大種にはガム同然で、最上種にとっては豆粒以下。  そんな僕が、最上位種の館に一人、寄る辺もなく彷徨う日々。 ...

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淫蕩の令嬢(上)

§  僕らは互いに手をつないで、小さな体を寄せ合って、広い世界を前に立ち尽くしていた。赤毛の僕と、黒髪の少女。10歳にも満たない僕らはまだまだ子供で、自分が何でどこに行くかも知らなかったんだ。一緒に見た夕陽をまだ覚えている。それはもう遠く過ぎ去った日。時間にすればほんの少しの間。それでも僕らは、きっと、どこまでも一緒だった。  僕は彼女...

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名手失墜

§  歓声は高く天井を打った。  プールサイドでに音は混じり轟いて、なお鋭く笛の音が鳴る。  水面の光の反射、激しく上がる水しぶき。  魚のように泳ぐ選手たちが、覇を競ってしのぎ合う。  無論、俺より遅い者たちが。  俺は、当然だと言わんばかりに表彰台に立った。圧勝に圧勝を重ね、他の追随を許さない。  我ながらそれは誇らしく、これぞ男の醍醐...

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ロリお姉ちゃんにおかえりなさい

§  駅へ往く道中、美香の姿がふと目についた。  学期末、わらわらと群れなす女子児童に混じり、大荷物。周囲の児童より頭ひとつ抜けたベージュの髪。発育の良い小学生となれば、俺はすぐにそれが美香とわかった。 「よっ」 「あ、コウさん! こんにちは!」  声をかければ豊かな三つ編みを少し揺らし、発育良好女児が会釈した。可愛らしい笑み、大人しげな...

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南国は甘く切なく

§  小人に生まれたのが悪いんだよ。  ミーナは初めにそう言った。  君はボクのワクチンだ。僕を前に、そう言い放ったのだ。  僕は後ずさる。  目前にある、エメラルドみたいにキラキラした目。僕の顔より大きな瞳に魅入られ、怯えてしまった。  でも、どこに行けばいいだろう? 小人の国、僕は生贄に選ばれて、帰るところなんてない。  逃げられない。...

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バニーガールのお気の召すまま

§  放課後、カラオケでも、という話は残念ながらお流れとなった。  雪村が断ったからだ。 「ごめーん、今日ちょっと忙しくてさ」  手を合わせて雪村は悪いねと笑った。  そうなれば後は空中分解。 「なら俺はいっかな」 「ユキ来ないなら私さっちんのところ行くー」  こんな具合で。  あれよあれよという間に解体していく集まり。思わず鼻白んでしまう俺...

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湯けむりの奥に

§  蒸気、反響、轟く水音。  湯気の奥から、女性の声が響いてくる。  或いは水しぶき、湯を掻く音に、重い足音。  噪音に包まれながら、僕は小さく待ち続ける。  そうすれば、足音が彼方から、大きく、段々大きく、最後は足裏をビリビリとくすぐるようになって。  僕の前に、巨大な足となって、降ってくるのだ。  見上げた先へ、声を絞り出す。 「い、い...

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