800字小説チャレンジ「皮モノ」「ヤクザ」「部分コピー」「寄生」
お題「皮モノ」
「あんた、皮になったんだよ」
脂ぎった中年男が、ペラペラになった俺の体を掴んでいる。俺は怒鳴りたかったが、全く口が動かなかった。
「そんじゃ、あんたを着ていくからな。あんたの記憶も人格も……俺のモノだ」
なんだと?! そんなことやめろ! 叫べない俺をよそに、中年男は服を...
2020-12-31 14:14:49 +0000 UTC View Post
「あんた、皮になったんだよ」
脂ぎった中年男が、ペラペラになった俺の体を掴んでいる。俺は怒鳴りたかったが、全く口が動かなかった。
「そんじゃ、あんたを着ていくからな。あんたの記憶も人格も……俺のモノだ」
なんだと?! そんなことやめろ! 叫べない俺をよそに、中年男は服を...
2020-12-31 14:14:49 +0000 UTC View Post
松久家が異常な婿養子の支配下に置かれてから、三ヶ月が経過していた。
「本当に駿平さんは、良く気がつく人だわ。ほら、二丁目の沢田さんもね、先日、お荷物を抱えていたときに──ちょっとあなた、聞いていらっしゃいます?」
「ああ、聞いている」
土曜日の午後。松久義範は、リビングで不機嫌そうに釣り竿の手入...
2020-12-31 14:14:18 +0000 UTC View Post
トイレの窓の外からは雨音が、店内からはピアノの音色が聞こえる。岩村豊和は嘔吐を終え、洗面器から顔を上げた。先程飲んだクラフトビールとオリーブのマリネが混じった、胃液の苦味がまだ口腔内に残っている。
「くそっ」
それもこれも、全てあの女──桐谷真帆のせいだと、豊和は苦々しげにトイレの洗面器につばを吐いた。豊...
2020-12-31 14:14:14 +0000 UTC View Post
「っへへ……恨むんなら親父を恨むんだな。おら、とっとと脱がねえか」
俺は舌なめずりをしながら、ベットに腰掛けた若い女に声を掛けた。女はキッと俺を睨んだ後、黙々と高校のブレザーの制服を脱ぎ始めた。借金の連帯保証人になった父親、その娘をちょいと味見させてもらうことになった。この娘はなかなか上玉だ。たまにはこういう役得も悪...
2020-12-31 14:13:54 +0000 UTC View Post
南城亜里沙は野球部のマネージャーである。少なくとも、あの日の放課後までは、確かにそうだった。
「これ、本当に効くのかな?」
亜里沙は手のひらの中で、赤い糸が入った小瓶をもてあそんでいた。コルク栓を入れたり外したりしている。先日家族で海外旅行に行った時、現地の露天商で買ったものだ。瓶の中から赤い糸を取り出し...
2020-12-31 14:13:46 +0000 UTC View Post
皆さんこんばんは。くろねこです。かなりハロウィンを過ぎてしまいましたが、用意していたハロウィンモノをお蔵入りにするのも、もったいない!と思ったので、今回の更新はハロウィンモノとなりました。MCを仕掛ける理由付けとして「ハロウィンのいたずら」ってかなりアリですね。こういう季節モノは折を見て書いていきたいです。
それと、お...
2020-11-22 13:25:27 +0000 UTC View Post
やばい。くしゃみでそう。
ぼくはまわりを見回した。休み時間の教室は、人でいっぱいだ。だれもいないところでくしゃみをしないと。ぼくは急いで3年1組の教室を出て、階段の方に向かった。あっ、もう出る。出ちゃう……。
「ハッ、ハックション!」
思いっきり、大きなくしゃみをしち...
2020-11-22 13:23:14 +0000 UTC View Post
10月31日。サラリーマンの松原健雄は、妻と息子のために、会社近くのケーキ屋でハロウィン仕様のケーキを購入してから、自宅の最寄り駅に降り立った。今年で41歳、身長は190cmあり、元ラガーマンである屈強な体躯の松原が、ケーキ屋の袋を持っている様子には、微笑ましいものがあった。しかし本人は、周囲の意外そうな視線を介せず、バス停へと歩みを進めてい...
2020-11-22 13:17:52 +0000 UTC View Post
そこはかつて東京と呼ばれていた都市だ。今は惑星γ19拠点と呼ばれている。
都市には大勢の人々が暮らしていた。信じられないだろうが、この国の首都だったのだ。今は遺棄され、荒廃したビル群が広がっている。建物には銃弾の痕がある。路上で大破した自動車に混じって、戦車までもがで野ざらしになっている。
"彼ら"はある日空...
2020-11-22 13:13:57 +0000 UTC View Post
「スプラッシュ・カッター!」
「グギーッ!」
2020-10-13 07:09:19 +0000 UTC View Post
皆さんこんにちは。くろねこです。遅くなってしまいましたが、8月分と9月分の記事をまとめて更新しましたので、どうぞご確認ください。
今回の更新で、ついにヒーローのブリーフ洗脳モノが完成しました! この作品、かなり自分でも好きだったので、完成させられて嬉しいです。余談ですが、以前未完成部分を投稿したときと主人公の名前が変わ...
2020-10-13 06:40:00 +0000 UTC View Post
「ン゛ッ、んくっ……あ゛ぁっ……!」
岩倉健児は情けない濁声を漏らしながら、毛深い両足を布団の上でバタつかせた。ナイフを受け入れるバターのように、滑らかに。しかしナイフそれ自身のように鋭く、快感が体の芯を貫く。毛深い両足の痙攣が終わると、岩倉は今朝も夢精したことを知った。粘ついた染みがグレーの...
2020-10-12 15:54:04 +0000 UTC View Post
妻子持ちでこの地方都市に転勤してきた堂坂哲宏は、町内会の神輿担ぎに駆り出されていた。町内会の神宮寺という世話焼きな男が、慣れない手付きの哲宏を見かねて、褌を締めてくれた。細マッチョな体型の哲宏と違い、神宮寺は実に日本男児然とした体型だった。
「うーむ……悪かねえが、ちょいと貧相だな……こっ...
2020-10-12 15:54:00 +0000 UTC View Post
「ブースト……ストライク!」
怪人に向けて飛びかかり、ヒーローエナジーを込めた拳で殴り飛ばした。吹き飛んだ怪人が八百屋の陳列台に突っ込み、ニンジンが何本も宙を舞った。警察の張った規制線の向こうで、野次馬たちが悲鳴を上げていた。
「くっそ……やたらタフだな……」
俺の全力のパンチを受けてもなお、怪...
2020-10-12 15:53:47 +0000 UTC View Post
※この話は、以前書きかけで投稿していた小説の完成版です。
洗脳条件や話の展開は変更
2020-10-12 15:53:44 +0000 UTC View Post
その現象が起こったとき、わたしは通学のために電車に乗っていた。
当時、高校2年生だったわたしは──桜川彩音は、朝の満員電車の中ですし詰めになりながら、つり革に掴まっていた。後に知ったのだけれど、その現象自体は、日本時間でいう朝の7時27分頃に起きたのだという。その頃、わたしの乗った電車は、ちょうどターミナル駅に着く直前だ...
2020-10-12 15:53:27 +0000 UTC View Post
地方都市で体育教師をしていた俺が、東京のOLと入れ替わってしまったのは、たった1ヶ月前のことだった。
とある高校の体育教師であり、生徒指導主任でもあった俺は、一ヶ月前のある日の放課後、天海夏恋という女子生徒を生徒指導室に呼び出していた。天海は髪を明るい金髪に染め、ガングロメイクをした、典型的なギャルファッションに身を包...
2020-10-12 15:53:23 +0000 UTC View Post
体育教師の柴沼雄市は、倦怠感と共に眼を醒ました。いつの間にかベッドに横になっている。白いシーツと掛け布団。西日の差している窓の外からは、野球部とサッカー部の喧騒が聞こえてくる。どうやら保健室のようだった。しかし、自分がなぜここで眠っているのか、柴沼の頭からは記憶がすっぽりと抜け落ちていた。
「まだ寝ていた方がいいです...
2020-08-20 08:38:00 +0000 UTC View Post
皆さんこんにちは。くろねこです。7月分の記事を更新しましたので、どうかご確認くださいませ。
そして今月は、2つご報告があります。
まずひとつ目は、頂いた支援金を元に、小説執筆に役立つ辞典を5冊購入しました!
内訳は「性格類語辞典ポジティブ編」「性格類語辞典ネガティブ編」「場面設定類語辞典」「感情類語辞典」「トラウマ...
2020-08-20 08:13:27 +0000 UTC View Post
お題をひとつ決めて、800字以内で小説を書き上げる練習を、先日から始めました。今回は「時間停止」「融合」「ペニボックス」「汗」の4作品を掲載します。それでは、どうぞ。
──────────
「おーし、朝のホームルーム始めるぞー。席に着けー」
担任の五十嵐先生が教室に入ってきた。...
2020-08-20 08:08:57 +0000 UTC View Post
皆さんこんにちは。くろねこです。
今回語るのは『配達淫』です。寄生キャンプシリーズに続いての寄生モノ第二弾ですね。
URLはこちらです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=345608
ものすごく久しぶりに読み返しましたが、やっぱり寄生モノは、被害者が加害者に変わるのがいいですね……。あとは脂ぎった中年男が、S川のストラ...
2020-08-20 08:07:18 +0000 UTC View Post
体育教師の柴沼雄市は、倦怠感と共に眼を醒ました。いつの間にかベッドに横になっている。白いシーツと掛け布団。西日の差している窓の外からは、野球部とサッカー部の喧騒が聞こえてくる。どうやら保健室のようだった。しかし、自分がなぜここで眠っているのか、柴沼の頭からは記憶がすっぽりと抜け落ちていた。
「まだ寝ていた方がいいです...
2020-08-20 08:05:17 +0000 UTC View Post
体育教師である嘉納耕造が校門をくぐったときにはもう、その高校の常識は書き換えられていた。
「しっかし朝っぱらから暑ちぃなぁ……ンアッ!??」
ガツンと後頭部に衝撃が走った。殴られたわけではない。だが、それまでの自分を、常識を否定され──新しく作り直されたような違和感を覚えた。しかし、嘉納はその正体に気づけ...
2020-08-20 08:03:31 +0000 UTC View Post
皆さんこんにちは。くろねこです。
さて、過去作を語るこのコーナー。今回は『催眠ゼミ中学講座』について語ろうと思います。
(勘の良い方はお気づきかもしれませんが、実際に書いた順で言うと、前回語った『寄生キャンプラグビー部編』の後には『とある録音記録』という作品を書いているのですが、とても短い作品なので、別な機会に語り...
2020-07-15 12:52:21 +0000 UTC View Post
※このお話は、300円プランで公開している『潜入失敗〜46歳公安刑事・芹沢琢哉が洗脳されて性奴隷にされた顛末〜』のボツになったバージョンです。
このお話の300円プランのURLはこちらです
https://kuro96neko05.fanbox.cc/manage/posts/1220589
────────────────
「それじゃ、芹沢さん。僕はそろそろ面接の時間なので...
2020-07-15 12:52:13 +0000 UTC View Post
「それじゃ、芹沢さん。僕はそろそろ面接の時間なので」
「おう。気をつけろよ」
「はい。芹沢さんもお気をつけて」
芹沢の部下である、平賀圭吾は車から降りると、表通りの方へと向かっていった。ここは雑居ビルの間にある、個人経営の駐車場である。目的地に直接車で乗り付けるのは問題があったため、やや離れた地点...
2020-07-15 12:52:01 +0000 UTC View Post
皆さんこんにちは。くろねこです。半月ほど遅れてしまいましたが、6月分の記事の更新をしました。どうかご確認くださいませ。
今回は潜入捜査モノの小説を300円プランで更新していますが、100円プランではその小説のボツ展開を更新しています。今までの100円プランには、未発表の未完成作品ばかりを載せてきましたが、こういった形で、ボツにし...
2020-07-15 12:51:42 +0000 UTC View Post
皆さん、ものすごーく、お久しぶりです。くろねこです。
まずは、長い間更新できず、すみませんでした。
休日出勤が増えたこともあり「更新できなかった分を書き溜めて、まとめて更新しよう」……と思っている内に、それがずるずると二ヶ月経ち、三ヶ月経ち……という具合に、時間がどんどん過ぎてしまいました。
これからは、たとえ...
2020-05-31 14:10:17 +0000 UTC View Post
皆さんこんにちは。くろねこです。
前回は僕が初めて書いた小説『寄生キャンプ』について語りました。今回はそれに続いて、僕が二作目に書いた『寄生キャンプ・ラグビー部編』について語っていこうと思います。
寄生キャンプ・ラグビー部編のURLはこちらですね。
(前編)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=345440
(後編)https://www.pixiv.net/...
2020-05-31 13:59:04 +0000 UTC View Post
「はい! ワン、ツー! ワン、ツー! ここで大きく足を上げて!」
スポーツジムのインストラクターをしている柴田健史は、その日もエアロビクスの指導をしていた。体育大卒の屈強な体躯。顎髭を生やした男らしい顔立ち。30代前半の男盛りで、女性の利用者からの人気も高かった。日焼けした柴田の逞しい肉体には、白い無地のTシャツと紺の半...
2020-05-31 12:54:18 +0000 UTC View Post