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にゃんす
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強制ログアウト もう一つ その5

寝る前にシャワーを浴びようとしたところだが、鏡に映る自分を改めてみて思いとどまったところだ。 あくまで他人の身体だという事が確認できた今、自分の好き勝手にするのはいかがなものか。 しかし逆の考え方も出来る、彼女の評判を落とさないためにも最低限の身だしなみを整えるのは必要な事だろう。 ・・・確認しておくべきか。 『はい、ナツミですが・・・』 「ユフキです、すぐに連絡してしまってすみません。」 『な、何かあったんですか・・・?』 「えぇ、まぁ・・・シャワーを浴びたいのですが、構いませんか?」 『そんな事、私に確認を取ることじゃ・・・あ。』 彼女も気が付いたらしい、自分の身体が俺に見られるという事を。返事がない、まずかったか? 見ず知らず、というのが当てはまるかどうかの議論は別にして、あまり知らない男性に身体を、しかも裸体を見られるというのは良い気分ではないはずだ。 「ナツミさん、ダメであればそう言っていただければ・・・」 『えあっ、あはぁ、べ、別に構いませんよ!?すっきりしないとお布団入りたくないですもんね!ねぇ、ですよね!?』 「そ、そうですね、はい・・・」 圧が強い、今までで一番強い。恥ずかしさのせいだろうか、申し訳ない事をしてしまったかもしれない。 とはいえ一定の理解というか、了承は得られた。あまりこじれる前に通話は切ってしまった方がよさそうだ。 「さっと身体を流すだけにしますから・・・」 『いえ、ゆっくり入っていただいて大丈夫です!あ、パジャマはクローゼットの右下の方、下着はその上に入ってますからね!あとタオルは浴室の方にありますから!どうぞごゆっくりー!』 「あ、ちょ、ちょ・・・切られた。」 いらない気を遣わせてしまったかもしれない、向こうも向こうで大変だろうに・・・明日、顔を合わせて謝ろう。 とりあえず言われたとおりにクローゼットの確認をしておく。 まずはパジャマ、一番上に入っていたものを手に取る。ワンピースの薄手の服、ネグリジェというのだろうか・・・もちろん今まで着たことは無い、少し抵抗を感じて他のものが無いか探す。しかしどれもそこまで変わらない。ひとまず最初に手に取ったものを着ることにしよう。 そして下着、当然だが男性ものと全く違う。こちらも上の方にあるものを手に取る。あまり漁るのも悪い気がしてすぐに引き出しは閉じた。 その後で手にしたものを確認する。薄いピンクのブラジャーと、黒いパンツ、上下を合わせた方が良いかとも一瞬思ったが漁る勇気は俺には無い。 着替えを手にして浴室へ向かい、棚の空いているところにそれを置いて辺りを見回す。棚の下の方に大小のタオルがまとめられている。 後は服を脱ぐだけだが、また目に入る鏡、そして今の自分の姿。長袖のTシャツとタイト目のジーンズ、身体のラインがよくわかる服装だ。そして素朴ながらも可愛らしさを感じる顔つきとセミロングの黒髪。正直言うと好みだ。 そういう感情も手伝って、服を脱ぐという簡単なはずの行動ですら緊張感が走る。 鏡に映る自分を見ながらシャツの裾に手を掛けたくし上げる。 無駄な肉の無い引き締まった腹、綺麗なクビレ。そこからもう少し裾を上げると胸に引っかかる、仕方なくTシャツを裏返すように脱いでそのまま洗濯機へ放り込む。 改めて鏡に映る自分を見る、上半身は薄い水色のブラジャーしか身に着けていない。それも外そうと手を後ろに回してホックを弄るがなかなか外せない、自分でやるとなると難しいものだ。鏡に映る自分の哀れな事、身体を捻りながら四苦八苦している。 そうしてようやく外れたブラジャー、外れるとともに感じる胸の重さ。そこまで大きくなくとも重さを感じるものなのかと驚いた。思わず下からすくい上げるように揺らしてしまう。 小さいながらもハリのある、弾力のある胸だ・・・いけない、あまり遊んで良いものではないな。 少しの罪悪感を感じつつジーンズを下ろし、パンツに手を掛ける。 そこで何もない股間が気になった、脱ぐ前に手で股間をさする。パンツのツルツルとした感触、そしてなんのひっかかりも無い。なんとも違和感を感じてしまう。そうしてもう少し奥へと行こうとしていた手を引っ込めて、一度深呼吸。 「それはダメだ・・・さすがに行きすぎだ。」 下心が無いではないが自制心が働いた、これ以上は一線を越えてしまう。 胸の事は・・・多めに見て欲しい。 出来るだけ鏡を見ないようにしならがらパンツを脱ぎ、そのままタオルを一枚手にして浴室へ。 湯温を確認しながら、適温になり次第身体に浴びる。緊張からなのか興奮からなのか、いつの間にかかいていた汗を流すのは気持ちが良い。 身体をある程度流し、今度は頭からシャワーを浴びる。セミロングの髪がお湯を含んで顔や肩に張り付いてくる。今まで髪を伸ばしたことが無いから新鮮だ。しかし少し鬱陶しい、髪を伸ばすのも大変なんだな。 いつもより丁寧に髪を洗い、タオルにボディソープを含ませて泡立てながら身体を見下ろす。いつもとは違う身体、さらに丁寧に洗い始める。 腕から入り首筋、そこからだんだん胴体へと。柔らかさを感じる胸へと差し掛かると、チリチリと感じるくすぐったさに身体が反応する。それは俺が興奮してしまっているからか、この身体が敏感だからか、考えるのはやめておこう。不毛だ。 名残惜しくもあるが胸もソコソコに他の部位に移っていく、腹から腰、足先まで。そして最後になってしまった股間だが・・・ホワイトボードを思い浮かべながら、頭が真っ白になるようにしながら洗う。 サッと洗うつもりだったのに、白い中に浮かぶ黒い感情。自分の好きに出来る女体というものに興味が出てしまう。 ダメだ、いけない、良くない、小声で呟きながら、しかしボディソープを含ませたタオルは股間をこすり続けている。段々と熱を帯びる身体、切なく疼く身体。 「ダメだ、落ち着け・・・!」 タオルを手から離してシャワーヘッドを掴み、冷水にして頭からかぶる。 頭を冷やせ、盛った獣ではないのだから。そのまま身体も冷やせ。落ち着け。 体温が冷えたところで浴室から飛び出し、身体を拭くのもソコソコにパンツを履き、ブラシャーを付けるのを忘れネグリジェを手に取り、着方がいまいちわからずに放置。その姿のままでベッドに飛び込み、仰向けで手で顔を覆う。まだ少し身体は疼いている、しかしその感情に流されてはいけない。 俺はそのまま、しばらくベッドに横になっていた。


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