「ああ、なにゆえに。善きひとはこうも儚く散り給う」
美しき鸞はそう嘆く。
老いた骸はただあるのみ。
「なにゆえに、私めをあなた様は匿い給うたのか。
この身は人に非ざるものなれば、めおとのように置くことも叶いますまい」
美しき鸞はそう嘆く。
愛した骸はただあるのみ。
「ああ、わたくしめだけを置いて逝くなどと。なにゆえ本願に殉じるのでしょう」
嘆く。
嘆く。
嘆く。
されど無明の闇は晴れることなし。
「あなた様が入滅なされる道理などありますまい。あなた様が生きて教えを説かれることこそ衆生の志願が満たされようぞ」
嘆けどもその骸はあるのみ。
「ええ……きっと、あなた様のためならば。わたくしめはこの血を分け与えたでしょう。あなた様が阿弥陀仏を頼るように、わたくしめに頼っていたのなら、きっと」
「けれど。斯様な結末をお選びになる故に、わたくしはあなた様に額づかんとしたのです」
その涙は不死の薬。
その涙が骸に落ちようと、即得往生故にかの御霊はすでに浄土に在る。
「さようなら、この不浄の身すらも破闇満願の裡に留めたひと。わたくしの愛しいひと。親しく鸞に手を差し伸べなさったあなた。」
紫鸞「というような悲恋があったということにしたら信者いっぱい増えそうぞい。さっそくさえずったーでバズらせるぞい」
ひかり子「・・・乙女の純情を弄ばないで・・・」
紫鸞「はっはっは、真相は阿弥陀仏のみぞ知るぞい。ちなみに美しき鸞というのは略して美鸞(ヴィラン)という意味で・・・」
ひかり子「バルスバルス~!」
紫鸞「うわぁ~っ!目がァァァ!」