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理不尽なJO
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【リクエスト】アイドル速水奏のソロライブドッキリの記録【早読ver】

skebリクエストの早読になります。 速水奏ちゃんの羞恥ドッキリものです。 奏ちゃん本人、会場に来ているモブ客の二人、という三つの視点を中心に展開していきます。アイドルに対する歪んだ性的搾取の思いが伝わってれば幸いです! 1/5 加筆しております 1/8 加筆しております 1/13 加筆しております 1/26 完成稿として更新 ──以下、本文── 「ではっ、次のターゲットは速水奏ちゃんでいきましょう! 異議のある人はいませんよね?」  番組プロデューサーのそんな宣言に、もちろん異を唱える者など現れなかった。速水奏──JKながら、その醸し出す妖しげな魅力はトップクラスであり、それでいて氷の冷たさのような近寄り難さを感じさせ、偶像としてと完成度が同世代の中で圧倒的なものを誇っている。  そんな彼女を、今回のドッキリのターゲットに選ぶというのは、リスクを持ち合わせながらも、最高のリターンを狙える事に他ならないという目論見の元だ。半ば出来レースのような選定ではあったが、それは同時にスタッフ全員が覚悟を決めたという意思確認のようなものでもあった。  とにかく──虎穴を突破する熱意を灯した運命共同体達は、この日より活動を開始する。ドッキリという大義名分で、今をときめくアイドルを羞恥の底に落とし、性的搾取の限りを尽くすという悪意を満ち溢れさせた、卑劣極まりない大人達によって。  そのライブDVD映像は通常のものとは一風違うものだった。正確に言えば、ライブイベント自体が偽の企画で、その実は壮大なドッキリ企画であったのだから当然とも言えようか。  登場したのは──アイドル、速水奏。彼女にスポットを当てた映像が始まり、ライブ前の舞台裏を展開していく。ここら辺までは、ライブDVDの特典映像としてありそうなパターンのものと言えよう。  移動のミニバスから降りる奏、スタッフに挨拶してまわる奏、控室でダンスの動きと声の調子を確認する奏……自然体でありながら、トップアイドルとして隙の無い動きがそこには映し出される。  初のソロライブということで、奏自身気合いの入り方としてはやはりひときわ違うものが感じられるものだ。音響リハの中でも細かいオーダーを伝えているあたりが、奏のプロ意識の高さを窺わせている。段取り八部とは良く言ったものだが、この年齢でその大切さを理解している奏はやはり並のアイドルではないと言えよう。パフォーマーとしての天賦の才覚の裏側には、積み重ねた鍛錬がある。それをクールな──そして時に、妖艶な──仮面で覆い隠し、ファンを虜にし続ける。  しかし、そんな奏でも、この企画の孕む下衆な悪意に気づくことが出来なかったのだ。  スタッフにステージ用のメイクを施され、髪型もしっかりとセットし直された奏。ショーの開幕は目前である。  次はオープニングでの衣装を着込もうと、更衣室へと移動していった。もちろん普通の舞台裏なら、着替えシーンなど映すはずなど無い。しかし、このDVDは、アイドルを性的な目線で食い物にするドッキリ企画のためという、異質のものである。  カメラが切り替わると、次に映し出される映像では、当然のように奏が着替え始める様子を捉えていた。隠しカメラがあるなんて、当の奏に察知出来る余地など無い。あたり前の信頼の元、スポーティな私服──ジャージのトップスと、デニムのパンツを着実に脱いでいってしまうのだ。  そうしてまず露わになる濃い目のブルーのショーツ。白のレースが最小限なのは、飾り気の無さというよりも、シンプルさによって奏の肢体の魅力を際立たせる要因か。そんな下着が少しお尻の谷間に食い込み気味だったのを直す仕草すら、ローアングル的な画角によってカメラに収められていく。通常ならあり得ないカットも、ドッキリ企画なのだから仕方が無いと納得させるのがこのDVDの誇る奇々怪々さ。  さらに奏はロングTシャツも脱いで、ショーツと同色のブラジャーをカメラに晒す事になる。下着に覆われてなおその豊かさを主張する双丘は、やはり年不相応な妖艶を醸し出す一級品の様相を呈している。永遠に視線で汚したくなるような魅惑の乳房だが、それも衣装のための窮屈そうなインナーの中に収められていき、視聴者の落胆を生む。しかし、次の瞬間で奏の表情が曇るのが、この企画の仕掛けの始まりだった。 「アンダースコートが……無い……」  奏の困惑の声。アイドルにおいてスカートの奥に秘めるべき生下着を守るためのアンダースコートは、動きの激しいライブにおいて無くてはならない防御壁だ。ことさら、今回のオープニングで身につけるようなミニスカ衣装ではその重要性は更に高まる。  ソロライブに駆けつけてくれているファン──その中のとりわけ異性である彼ら全員が全員、健全な目線で奏を見守ってる、なんて世迷言をシニカルな面を持つ彼女が信じているはずなど無い。男オタ達の性的な視線の餌食になる下半身を想い、悪寒が走っていることだろう。奏は、衣装を身につけて更衣室を出た後、近くのスタッフに伏せ目がちで耳打ちした。同性スタッフを選んでの相談だったろうが、 「ええっ、アンダースコート無いんですか?! そしたら奏さんのパンツ、見えちゃうじゃないですか!」  なんて周りにアピールするよう大声で驚かれてしまえば、奏にとって余計な恥の上塗りになってしまっている。もちろん会場の全てのスタッフが企画の仕込みなので、事態が好転するような事は無い。 「予備とか用意してないんですか?」  逆に聞かれてしまえば、奏は力無く頷くだけだった。実際、奏もあらゆる面を考慮して、控えのスパッツを準備していたはずなのだが、それすらも煙のように消え去ってしまっていたのだ。その理不尽さに、奏は肩を震わせるが、ライブの開始時間は待ってくれない。  スカートを押さえつけて深呼吸する事で集中力を高めようとしている奏だったが、その姿すらローアングル気味に捉えて、かなり攻めたふともものラインを映し出すあたり、企画側のねちっこい悪意が伝わってくる。  そんな事はつゆ知らず、ショーマストゴーオン。主要スタッフが集まってきて、ライブへの昂まりを熱量として掛け声で形にするための円陣を組み始める。その中心の奏の複雑な想いは、推して図るべきだが、この場では誰もそれを察そうとはしない。皆で肩を組み、前屈みで声を出して気合いを入れる瞬間すら、奏の意識は後ろ側のスカートが危うい角度になるのを気にしている様子であった。そしてドアが開かれ、声援が待つステージへ奏は小走りで飛び出して行く。行かざるを得ない。  これから始まるであろう恥辱の舞台に、逃れる道など──無かったのだ。  その男──仮に名前を田中としておこう──は、アイドル速水奏のファンであった。田中は常々、奏を支えているのは熱心なファンである自らのような存在であるという自負があった。彼の持論では、奏のようなとかく美形でクールなアイドルというのは、えてして同性の支持を得にくいものとされがちというものがあった。それ故、速水奏には自分のような真の支持者が必要なのだと田中は盲信していた。地方のライブでも時間とお金の都合がつく限り駆けつけ、SNSでは徹底して奏の投稿にのいいねやリプにて、彼女に最高級の賛辞を届ける。握手会に参加出来るとあればCDは何枚でも買うし、そのための費用の工面は昼の仕事に加えて空き時間のバイトに奔走して捻出する。  全てが田中にとって当然の行動であり、それらが推しを支えているという信念は決して揺るがないものだったのである。  そんな、まるで自分がファン代表だと自称するかのような田中の元に、SNSのDM経由でとある情報が飛んできた。それによれば、奏をとあるドッキリ企画のターゲットとした擬似ソロライブを行おうとしているという。それのファン役としての、所謂エキストラ参加の打診が田中の元に舞い込んだのだ。田中はこれに天啓を感じた。真の支持者としての常日頃の推し活動が実った瞬間だと、田中は信じて疑わなった。一も二も無くその要請に対し、受諾のメッセージを送信する。その後ドッキリの内容などは詳しくは知らされれることはなかったが、とにかく速水奏のいちファンとして彼女のライブを普段通り楽しんでくれれば良い旨だけが伝えられていた。勿論田中にとってそれは至極当然、望むところというものだ。どんなライブでも、アイドルとしての魅力を余すことなく発揮する推しの姿を、瞳に、心に焼き付ける。そして非の打ち所の無いそのパフォーマンスに対し、いや、その一挙手一投足への賞賛を体中で表現する。それこそが田中の長年培ってきたファン活動の真髄と言えるものであったのだから。  ライブ当日、現地であるホールに赴いた田中は、その賑わいに息をのんだ。あちこちからファン同士の話し声が耳に届く。奏の楽曲への情熱だったり、最近さらにキレを増している彼女のダンスへの感嘆だったり、あるいは奏本人が偶像として成り立っている事に対する感謝だったり。最推しである速水奏への想いという共通項の下、熱狂は渦のを巻いてどんどんと大きくなっていく。  その一体感は田中にとってこれまでに感じた事の無い心地よさを伴っていた。自分こそが奏にとって至高であり究極のファンという自負はそのままに、ただこのライブにおいて彼らは戦友だ。田中はとある種の絆めいたものをそこに感じ、胸が熱くなる。田中は感情を最高潮に昂らせながら、自分の指定された席へと腰かける。最前の席ほどではないが、ステージをかなり近くに臨める位置で田中の興奮はさらに押し上げられていく。両隣のファンも今か今かと開幕を待つ様が見て取れた。しかし田中は通常なら一定数居るはずの女性ファンが全く見当たらない事に、少しだけ違和感だけは抱えていた。  そうして会場全体に熱気が満ち始める頃、コンサート開始を告げるブザーが響き渡った。どんな演出で、アイドル速水奏は登場をしてくるのだろうか。ソロライブということでこのスタートにおける盛り上げ方も一際注目が集まるものだと言えよう。シルエットで登場──なんてのもスタイリッシュな彼女に良く似合うクールな演出かもしれない。そんな妄想に胸を膨らませ、田中はその瞬間を待ちわびる。果たして、会場の照明が落ちるが──  奏は登場しなかった。不思議な間だけがステージに存在する時間が過ぎていき、奏を待ち詫びるファンがざわつき始めようともしようその時、ステージのバックに光が灯る。静謐さを打ち破り、ステージ後ろ全面をまるで巨大モニターのようにして映し出したのは、奏だった。 「……えっ?」  田中は思わず素っ頓狂な声をあげてしまう。モニターに映し出された奏は制服姿で、恐らくは通学時の様相を呈するオフショットのものだった。カメラを全く意識した感じが無く、住宅街を歩く奏の姿は自然体そのもの。制服の着崩し加減はいかにも彼女らしく、そこからしなやかな肢体を覗かせる様は、アイドルとしての速水奏の側面も感じられる。とにかく──貴重な一幕ではあるものの、この演出が何を意図するかを田中は測りかねる。  しかし、どこか盗撮めいたこの映像に、田中の心が惹きつけれるのも事実であった。何かこれから起こることがあるのでは──そんな直感が過りかけた時だ。 「きゃっ!?」  スクリーンの中の奏が小さな悲鳴を挙げる。その瞬間、田中の──否、会場中の男の鼓動が跳ね上がったことだろう。まるで春一番のように吹き荒れた風が、奏のスカートを吹き上げて、ピンク色のショーツを観客全てに晒したのだ。  その秘められるべき布地は、ピンクという清純系と言って然るべき地色ではあるものの、黒色のラインが入ることで相反して妖艶な雰囲気が醸し出されるデザインとなっていた。レースの具合も、過度ではないが高級さが伺える装飾の施された、メリハリのある逸品であることが見て取れる。それほどしっかりと風の悪戯に翻弄されるアイドルの様子を正面から映像は捉えていた。作りものでは無いと断言できようリアルなラッキースケベシーン。慌ててスカートを押さえた後、少し頬を赤めながら周りを伺う奏の姿がさらに扇情さを加速させていく。しかもその後……  ピュウウウッ──  と、もうひと吹きした風が、今度は奏のスカートの後ろ側をめくり上げてしまった。  お尻──ピンクの下着に包まれながらも、張り付き加減が絶妙で双桃の割れ目もしっかりと存在を主張する、丸みあるヒップが晒されるのだ。スカートが舞った一瞬だけ、とは言え、カメラアングルの移動は巧みで完璧。接写すら試みて、ばっちりと盗み撮りされたアイドルのパンチラ映像は、性的嗜好品と極上のものと仕上がっていた。  奏のファンでなくても興奮を覚えざるを得ないような鮮烈さ。無論、彼女のファンなら尚更の事だろう。スクリーン上ではカメラが引いていき、奏は恥じらう様子でスカートをしきりに正そうとする姿を見せながら、少しづつ黒くフェードアウトしていった。  会場ホール内がにわかにざわつき出す。当然であろう。なんの前触れも無しに、推しのハプニングめいた性的映像が突然スクリーンに現れたのだから。  ライブを待ち望んだ感情の高揚感が、股間の熱と同調するような錯覚が田中を包み込む。ある種倒錯的な状態に陥った田中は、動悸のように早さを増していく心臓の鼓動を耳に響かせながら、スクリーンの映像と周囲の反応へ交互に目を走らせていた。  何が起きているのか、これから何が起こるのか、それを確かめるためには、ただただステージの開幕を待つしか無い。耐え難い劣情に理性を削がれながらも、田中は正しいファンとしての責務をなんとか果たそうと意思を強く保とうとしていた。  会場ホール内が異様な空気を孕み出した頃、ある意味最も冷静に状況と直面していた男が居た。友人に誘われてこのライブに赴いたその男を仮に──鈴木としておく。  鈴木は、特にアイドル速水奏のファンではなかった。アイドルという偶像に対しては、成年男子としての一般的な感情──若くて可愛いな、といった程度のものしか抱いてはいなかった。ただし、ガチファンほどの熱量も持つ事は出来ずとも、特に否定するものでも無かったので、友人に珍しいライブということで誘われれば足を運んでみようかという気にもなった。  そんなこんなで普通に楽しんでみようというスタンスで赴いた鈴木に、果たして目の前で展開されたのは──美少女制服JKの風チラ映像だ。誰に語ったな事があるはずも無い、羞恥パンチラという性癖──それ不意にこれでもかと刺激され、鈴木は興奮の坩堝に陥ろうとしていた。  友人も含め周囲の雰囲気は困惑に満ちているがわかったが、鈴木はいち早くこの異常性を受け止めた。皆の戸惑いを嘲笑うようにスクリーンは次のシーンに切り替わっていく。タイル張りの地面と、ドアが並んでいる通路のような箇所を、上方から定点カメラでとらえたような映像である。そこに登場したのはしなやかな肢体にバスタオル一枚身に包ませただけの奏だ。ファン達のどよめきは更に大きさを増していく。  そんな中、鈴木は性的な視線を曇り無く正直へとぶつけていた。次はどこまで見せてくれるのか──期待に胸を躍らせながら、鈴木はじっと映像の出方を伺う。  恐らくドアの先はシャワー室となっているのだろう。奏はそこへ足を踏み入れると、扉の向こうに吸い込まれていった。が、しかし……  内心、鈴木は落胆を覚えていた。なぜなら、カメラはシャワー室内までは映し出す事は無かったからだ。あくまでそれは定点をキープしており、結局は入っていった時と同じようにバスタオルを巻きつけたままの奏が出てくるのを見守る形になってしまった。とは言え、JKとしては豊満の部類に言えるバストの膨らみや、目を凝らせばタオルの布地を小さく押し上げている双丘の中央に鎮座するポッチなど、見どころは十分に用意はされていた。アイドルの盗撮動画としては次第点と言えようか。盗撮モノも性癖として待ち合わせている鈴木としては物足りなさも覚えながら、期待は次の映像へと膨らんでいった。  次に映し出されたのは、リハーサルに興じる奏の姿だった。ジャージとデニムのパンツという出立ちなので、パンチラのようなハプニングは期待出来ない。鈴木は舌打ちでもしたい気分になりながら、それでもこの常軌を逸したライブ展開への歪んだ熱意を捨てきれない。それに呼応してくれるように、映し出されたのは──更衣室。  鈴木は息を飲んで、食い入るように奏の一挙一動を凝視する。当然のようにプライベートを無視したカメラは、着替えをする奏の肢体を上から下へと舐め回すように映し出していく。ダンスの確認で動いたためか、ほんのりと火照った肌からは、まるでフェロモンが放たれているかのように感じられる程のリアルさを見せつけてくれる。上下共にブルーの下着を纏った奏は、当たり前だが無警戒だ。それらを隠す素振りを見せず、着々とステージ衣装に手足を通していった。そんな中、状況が一変するような一言が画面内の奏から放たれる。 「アンダースコートが……無い……」  鈴木はその意味を瞬時に汲み取り、ガッツポーズでもってその僥倖を祝った。この映像が、今日のライブの数時間前を映し出しているであろう事は薄々予想はしていた。イコール、アイドル速水奏はこのソロライブを生パンという心許ない状態で望まないといけなくなっているのだ。  地下アイドルでさえ滅多に無いであろうハプニング。トップへと駆け上ろうとしているクール美少女JKアイドルがそれに陥っているという現実に、鈴木は性的興奮と優越感とがないまぜになって膨らんでいくのを感じていた。晴れの舞台に下半身防御力を限りなくゼロにしてしまい、戸惑いを隠せない様子の奏。そこに容赦なくカメラはローアングル気味に這い寄っていくのだから、企画者の意地の悪さは一級品と言えよう。更に── 『今回のドッキリライブは、撮影OKです! 動画でも何でも奏ちゃんの輝かしい姿を収めちゃってください!』  とのテロップが映像の下側に流れ始める。瞬間、会場が沸き上がった。怒号のような荒々しさを伴った歓声。困惑半分だった純正ファンの想いも、もはや劣情に支配されてしまったことは明らかだ。スクリーンの映像ではカウントダウンが始まった。  さぁ、散々微エロ的なシーンを突きつけられた上での、本人の登場だ。心音の高まりが、会場内全てから伝わってくる。鈴木はズボンの下の愚息に熱が集まりつつある事を自覚しながら、この異常なソロライブの幕が上がるのを今か今かと待ち侘びた。  スタートへのカウントダウンがゼロになる瞬間──ステージ全体に煙が湧きたつ。それは一寸足らずで消え失せ、姿を現したのはもちろん──速水奏だ。しかし、瞬間、奏は登場のために極めたポーズを解きそうになる。なぜなら…… (なっ、なんで、みんなスマホ構えてるの!?)  一般的なライブは勿論撮影など禁止だ。今回のライブも当然そうだろうと奏は思っていた。しかし、事実、ステージ上に向かって大量のスマホが向けられている。 (ちょ、ちょっとォ……っ!)  焦る奏だが、一曲目のイントロが始まってしまえば、やるべきことはやらなければならない。そもそも、ただカメラを向けられている──だけの事であれば物怖じする奏ではない。しかし、今この場は事情が違う。 (アンダースコート穿いてないのが……っ、見られて……カ、カメラにまで撮られちゃっう……っ)  観客からの角度と、ダンスに伴う動きのせいでそれは回避不能な事象となってしまう。膝上までの黒ブーツと、ミニスカートとの間で作られた絶対領域。当たり前のように観客達のスマホのカメラレンズは無遠慮にそこに向けられていく。幸いマントのようにロング丈の白いコートの裾によって後方のスカートが翻るのは防がれるている。しかし、前方の無防備さは── (ど、どうしようもないッ、けどォ……)  焦りを抱きながら、奏は今やプロのアイドル。ソロライブ成功のため、会場を盛り上げるためのパフォーマンスに専念をしなくてはならない。それが例え、自前のショーツを──アイドルのパンチラを客席に晒すような羞恥極まりない動作になってしまうと分かっていても、だ。  一曲目が終わった時の疲労感はすさまじく、奏は息も絶え絶えの状態だった。そんなスタートに対するファン達の熱気も相当なもので、会場全体の体感温度が上昇しているように感じられる程。しかし、それをもたらしたものが自分のステージングの力だけとは奏には思えない複雑さが纏わりつく。要は、客席の男達の興奮が、アイドルの下着を目撃出来た事への下劣なリビドーによるものに思えて、同時にそんな雑念を持ってしまう自分に嫌気すら抱いてしまうのだ。  アンダースコートを忘れたのは事実自分の落ち度で、今日ライブに赴いてくれたファン達には非など微塵も無いはずであるのだから。  二曲目の軽快なピアノ音が鼓膜に響く頃には、奏は心の揺れを抑えることに成功していた。ここら辺はJKながら百戦錬磨の経験を持つアイドルの面目躍如と言ったところだろう。身体を動かすタイミングに集中し、客席のカメラを意識しないように努める。そうすれば、自然とパフォーマンスもいつも通りを取り戻し、質も向上していく、と。そう──魂を込めて歌いあげれば、観客達も呼応して通常の盛り上がりを取り戻してくれると信じて奏は歌い続けた。だが── (な、なんで……)  客席の反応は変わらなかった。歌唱に耳を傾けるような素振りはほとんど見られず、奏の股間をロックオンし続けているのだ。奏の動きに合わせて蠢くのはカメラワークばかり、もしくは生で脳裏に焼き付けたいのか凝視するような血走った視線ばかりが突き刺さってくる。それは下半身から皆見えているでろうブルーの布地をも見透かすような熱を纏っているように思えてしまい、奏の集中力を削いでくる。  下着を晒し続けているという羞恥が精神を蝕んできて、持ち前のクールでスタイリッシュなスタイルを徐々に喪失していってしまう。頰を朱に染めたままで、額に滲むのは、動きからもたらされた発汗では無く、冷や汗のような種類のそれだ。  不可抗力のパンチラを晒しながら歌い続けるアイドルと、そんなステージに性的な熱視線を浴びせてくる男達。妖艶さやセクシーさをキャラクターにしていても、所詮はティーンのJKにすぎない奏に、そんな異常な情景を無視することは出来るはずが無かった。 (なんでっ、パンツにばっかりそんな真剣な目を向けるよッ!!)  こんなのただの下履き、布地、それだけなはずだ──自分の中の乙女心にそう言い聞かせる。が、ただの強がりなのは自明。前側の席の客には、ショーツのクロッチ部までくっきりと覗かれてしまっているかもしれないと思考に過ってしまえば、もうまともなパフォーマンスは維持出来ない。それを証明するかのように、歌声は弱々しくなり、ダンスの切れも悪くなる。まだ三曲目だというのに体力の消耗はすさまじく、またそれ以上に精神の疲弊が激しかった。 (恥ずかしくない、恥ずかしくない、恥ずかしくなんかない……ッ)  心の中で念仏のように唱えても、羞恥心が収まる事は無かった。むしろ、ダンスをこなす事でショーツが徐々にお尻に食い込んできてしまい、漏れ出した尻たぶの揺れる感覚を意識してしまう。下半身を注視されている状況でショーツを正すような仕草なんて出来る訳も無く、奏は屈辱的な状態の下半身をし続ける事になる。もう脳は沸騰寸前な程に熱を灯してしまっている。思考はショートしそうになっており、今が何曲目なのかも朧気になってきていた。 (あっ、次……)  重厚で疾走感のあるギターのリフが始まって、奏はハッとした。アップテンポでステップが複雑な楽曲だ。激しい振り付けは、ライブの序盤でしか披露出来ない程のレベルのものでる。 (で、出来るの? 今のわたしに……っ)  懸念事項は、膝が笑い始めている事。息が乱れているのも、精神状態によるものか、それともスタミナ切れを起こしてしまったのか判然としない。しかし、曲が始まった以上はやらなければならない。自分がただのか弱い少女だと思い知らされたうえで、奏はそれでもアイドルとしてステージに立ち続けたい。そんな想いで、奏は力を振り絞る。  耳に響くバックミュージックの激しさに従い、奏は懸命に脚を左右に、前後に、キレのあるステップを刻んでいく。意地にも似た決死のステージング。極限まで張り詰めた精神力が成せる業と言えよう動きだったが、やはり肉体の状態とは剥離したものだった。 ──ぐらっ。  片側の脚から力が抜ける。それをフォローしようとしても身体が付いてこない。二つの脚がもつれ合ってしまい、奏は大きくバランスを崩した。 「あっ、ああっ!」  小さな悲鳴をマイクが拾う。奏はそのまま後方に転倒してしまい、ステージにお尻を強かに打ち付ける格好となる。 「痛った……っ」  ステージ上での致命的なミス。しかしそれは歌唱を止めてしまったと言うより── 「うわっ、ぱっくり丸見え……」 「撮れ、撮れ! アイドルのパンチラ……いや、パンモロ!」 「青色パンツ! 奏ちゃんのパンツっ!!」  ステージ下から聞こえてくる色めきだった歓声で、ようやく自分の無防備な姿勢に気づく奏。派手な転倒で、所謂M字開脚で脚を放り投げるようになってしまっていた。無論、股座の布地は完全解放状態。奏が恥じらいを感じる前に、カメラと視線なそこになだれ込み、瞬く間に秘めたるはずのショーツの全容を捉えられてしまっていた。  奏の表情が見る見る間に青ざめて、パニックの様相を呈してくる。対して、ステージ下のファン達はお祭り状態でアイドルの転倒パンモロに僥倖の目を向けていた。 「撮れ、撮れ! アイドルのパンチラ……いや、パンモロ!」  この品性の欠片も感じられない下劣な声を上げたのが、鈴木そのひとである。目の前で繰り広げられたクールビューティアイドルの恥態に、鼻息を荒げながらスマホをステージに向け、無遠慮に撮影ボタンをタップし続ける。なんせ開脚大サービスの破廉恥生パン晒しだ。クロッチ部が色濃くダークブルーだというショーツの色使いすら明瞭に把握できてしまうことに、股間の昂りも止まらなくなる。 「……ッ、い、いや……っ、見ないでぇ……っ」  カメラのレンズ越しに、奏の顔が羞恥に歪んでいるのが見えた。震える声でか弱く拒否するが、そんな初心な反応は観客達の欲望に益々火を付けるだけ。水着グラビアですら羞恥煽るであろう開脚ポーズを、生パンで披露してしまう羞恥プレイ。ふとももとショーツとの境目との際どいラインで生まれる陰影のなんたる破壊力だろうか。なにより大開脚状態で無防備に露わになった恥丘の盛り上がり──それを守るのは青色のおたから布地のみという事実も含め──が、鈴木の精神を潤して止まない。 「み、みんな見ないでっ、お願いだからぁっ……だ、ダメ! と、撮るなァ……っ!!」  奏の悲痛な叫びが会場に響くが、それも虚しく、開脚パンチラに魅入られた客席からは歓声は途絶えることは無かった。  さて──奏の転倒はいちハプニングとして片が付き、勿論ライブ自体は続行。一度奏がハケると、衣装を別のものに着替えて現れた。  背中やお腹と言った箇所の肌を大胆に露出させた、シックでゴージャス、そしてセクシーでダークなイメージを想起させるものだった。しかしながら、鈴木としては少し不満があるものだった。パンチラという羞恥シーンが、望めなくなったからである。  新たなライブ衣装はスカートではなく、パンツスタイルになっていたのだ。タイツのようにかなりタイトで、片脚側はふともも全開のこれはこれでフェティシズムをくすぐってくるものと言えよう。が、やはり鈴木的には物足りない。とは言え、 「まっ、まだまだイけるよねーッ!?」  奏が健気に客を煽るのだから、鈴木としても性的な視線を注ぎ続けるのが務めというもの。となれば、自ずと注目せざるを得ないのは強調されているか如くの──胸部。語彙のレベルを下げて言えば、おっぱい、だ。  先ほどのシャワーシーンで拝んだ美しい膨らみである。タイトな衣装がバストを殊更に強調してくれて、映像越しとは違うリアルな存在感に生唾が止まらない。衣装的にはあくまで動きの邪魔にならないような作りをしているのだろうが、それでもダンスに伴って身体が揺れればどうなるのものか。果たして、ぽよんっぽよんっ、と、おっぱい様は右に左にファンサービスを繰り出してくれる。  衣装変えは少しでも奏の心を切り替えに一役買ったのだろうか、彼女は集中力を取り戻したようで、パフォーマンスの質は上がって見えた。もしくはパンチラの恐れが無い事からの安堵なのか、ともかく──上半身での乳揺れ具合には無頓着、もとい自然体でライブと、客の劣情を盛り立ててくれる。ライブ中のアイドルとして、その没入感は恐らく正解。しかし、これ異常なイベントなのだ。その罠に奏は陥ってしまっているのを鈴木は理解していた。そして同時に期待してしまう。彼女がその策略のままに、更なる羞恥と辱めに追い込まれてしまう、その瞬間を……  顔を熱気に染め上げて、奏はステージ下へコールの煽りを続ける。その身振りの大きさで、なおもバストの揺れを見せてくれるのだから僥倖と言えよう。そして異変が起き出したのは、ダンスが激しさを増す楽曲を迎えたタイミングだった。  その瞬間を、要因を──どれくらいの観客が捉えられていただろうか。 「きっ、きゃあッ!!」  奏の悲鳴がマイクに乗る。完全にステージ事故と言える事態だが、無理もあるまい。なんと、彼女のステージ衣装が首元からほどけていって、彼女の上半身を守っていた布地は重力に従い垂れ下がったのだ。そうなれば、当然奏の肌を遮るもの無いという事になる。要は──  そのJKらしからぬ形も艶も完成されたようなバストを、奏は衆目に晒していたのである。まるで咲き誇りを祝う花園の開園のような華やかさ。その感動を表すよう、割れんばかりの歓声が轟く。 「うぉおおおーっ!! おっぱいだーぁっ!!」  驚愕と喜びが混じった叫び声が客席の所々から沸き響く。 「やべえっ! な、生っ、生乳ッ! アイドルの生乳ィいいいッ!!」 「奏ちゃんの美おっぱい……っ、神様ありがとう!!」 「奏ちゃんの乳首っ、見えた! ピンク色っ!」  そんな叫び声が飛び交う客席の中、鈴木はひとり冷静だったと言える。構えたスマホでしっかりハプニングの瞬間──その二つのふくらみがまろみ出てしまう、一部始終から、奏が露出に気づいて羞恥に満ちた表情へと移り変わるところまで、しっかりと収めているのだから。同時に鈴木は、先刻のシャワー盗撮映像では拝む事の出来なかったバストトップをよくよく拝ませてくれる抜かりの無さに感心する。カタルシスの何たるかをよく知っている、素晴らしい舞台を演出してくれるものだ、と。 「や、やだっ! み、見ないでッ!!」  無慈悲に瓦解してしまった衣装を恥じらい、奏は両手を交差して胸を隠そうとする。マイクが手から抜け落ちるて、床面に当たりハウリングを起こす。完全なるステージの放棄となってしまっているが、奏にはもうそんな事を考えている余裕も無いだろう。乙女のバストの公然露出など、先ほどのパンチラとは性的消耗の度合いがまるで違う。切れ長な瞳を潤ませながら、その場にしゃがみ込んでしまう。  羞恥に顔を歪めて懸命に胸元を視線から守るその姿は、古き時代のお色気要員のようで扇情に拍車をかけてくれる。その様子にさすがに演奏は止まり、会場は異様な雰囲気に包み込まれていく。その空気感さえも鈴木には心地良く思える。偶像が辱められる様をリアルに味わえる振って湧いた福徳に、ただただ感謝するばかりであった。  田中は複雑な顔と想いで目の前の光景を見守っていた。大好きなアイドルが、パンチラに続き、生乳ポロリまで披露してしまうという倒錯的ステージを、どう受け止めて良いものか分からない。今、自分が見ているものが夢とか幻であったのなら、ヤキがまわったもんだと一笑に付せるものかもしれない。しかし、何度頬を抓っても痛みはリアルに脳のシナプスが正常に繋がってしまっている事を告げる。この眼に映されている推しの恥態は、それこそまごう事なく現実なのである。  では、混乱すらきたしている脳内では、どうこれを処理しろと言うのか。正直なところ、股間は熱を持ってバキバキに屹立を果たしてしまっている。推し活に尽力していた男やもめにとって、ティーンの瑞々しい生乳など、アイドルのそれで無くても情欲に火に灯すには十分過ぎるものだ。ましてや、それが速水奏のものなのだから、愚息の制御など出来ようはずも無い。  そんな田中の昂るリビドーは別として、会場の熱気は異常で異様。この破廉恥なステージを皆興奮を隠せずに貪ってしまっているのだ。真っ当なドルオタを自負している田中として、同じような性的搾取の視線を推しに向ける事への抵抗感は根強い。しかし、雄としての本能が込み上げて来て、抗いようの無い程の熱量として田中を包み込むのだ。要は──  情熱と冷静さの均衡が保てないところまできている。目の前で、羞恥に顔を染めながら、耐え忍ぶように小さくしゃがみ込んでいる奏ははあまりにも扇情的だ。繰り広げられる光景は、田中を更なる混沌へと導こうする。それは興奮が坩堝する、奈落のようなもの。一度落ちてしまえば──二度と這い上がれはしない。  田中のような純粋なファンすら呑み込んだ狂気のステージ。そこには、乳房を隠して動けなくなってしまった奏が居る。演奏も止まってしまい、ライブの進行として不完全、というよりは不可能な状況になっている。そこへ、一人の男が袖から現れた。 「は~い、奏でちゃんっ! だいじょ~ぶ~っ?!」  猫撫で声のような、なんとも軽い口調と共に登場するひとりの男。奏はキョトンとした表情をその顔に貼り付け、ただその男に視線を注いでいた。今何が起きているのか、これから何が起きるのか、把握も予想も出来ては居ないという表情。そしてそれは田中も同じだった。 「ドッキリ、だ~いせ~いこ~~ッ!!」  会場の異様な雰囲気の中、男はマイクを通して叫ぶようにそう言った。そのまま奏に寄り添うように近づいて、その顔を覗きみながらニヤニヤといらやしい笑みを向けているのだ。 「奏ちゃん? ドッキリだったんだよ? どう? 今、どんな気持ち?」  男はマイクを奏に向けながら、さらに詰め寄るようにする。それでも奏の混乱した様子は治まるはずもない。 「じゃあ、奏ちゃんに起死回生のチャ~ンスッ!!」  男は奏が何も応えられない事など意に介さず、高らかに宣言した。 「今から映し出す盗撮映像がいつのものか当てられればソロライブ続行! ダメなら、勿論……」  盗撮──なんて不穏な単語を聞かされてなお、奏はリアクションを取れずにいる。 「罰ゲ~~~ムッ!!」  その言葉と同時にステージのバックにとある映像が流れ出す。それは、ライブスタート前に観客が、田中が、観たのと同じもの。制服姿の奏の風チラ映像、そして、シャワールームでの映像。 「なっ……なに、これ……ッ!?」  ようやく奏が絞り出せたものは、そんな悲痛の声だけ。立て続けに映像は、着替えシーン、そして今しがたのステージ上での、転倒パンモロ、衣装のポロリへとそつなく続いていった。完全なるアイドルの性的搾取映像に、奏の顔から血の気が引いていくのが目に見えてわかってしまう。 「やっ、やめて! 見ないでよッ! 早く消してッ!!」  そんな悲痛な懇願は受け付けられるはずも無かった。理外な巨大スクリーンの中でループされ続ける自らの一連の恥態に、奏は気が気では無く、一方で横の男は下衆な笑みのまま鑑賞に精を出している。そして会場に集まったファンたちは熱狂そのままに、映像の中の奏が下着を晒すたび、バストが露わになるたび、雄の叫びを轟かせている。 「いやぁ、アイドルのエッチなハプニングは、やはり男の浪漫ですねぇ~っ」  ステージ上の男がしみじみとそう言うと、田中の周りの観客も同意するように首を縦に振っていた。 「で、奏ちゃん? これはいつ撮られたものか、わかった? 当てなきゃ、罰ゲームよ~っ?」  男は楽しげに奏に言い放つ。そしてマイクを奏に向け、グイグイと答えを導くべく追い詰めるように迫らせていくのだ。 「そ……そんなの……。着替えは、今日のライブの前なのはわかるけど……」 「もちろん着替えは出題範囲外! 制服パンチラと、着替え盗撮のを当ててください! こんなんじゃ、パパラッチに狙われてても気づなくて大変な目に会っちゃうゾッ!」  男はおどけたように御託を並べる。一方で、スクリーンの中で制服姿の奏がスカートを風にたなびかせてしまい、煽情的な反応と秘めるべきショーツを惜しげもなく露出させる姿はリアルタイムで再生中だ。胸元がやぶけたままの奏は、それを恥じらうように身を縮こまらせながらも、必死で思考を巡らせているようだ。このままだと起こりうる罰ゲームに、畏怖の念と焦燥感を滲ませているのが良くわかる。 「うっ……シャワールームの映像は……三月の……」  なんとか掴み取れたらしい答えを、奏は拙い口調でぼそぼそと語っていく。が── 「ざ~んね~んッ! シャワールームの盗撮をしたのは、四月五日のレッスン後でしたッ!!」  食い気味に遮られてしまう。 「はいっ、罰ゲ~~~ムッ!!」   男は仰々しく大袈裟なジェスチャーも交えコールする。すると、屈強な男達がステージ下から現れ、奏の周りを取り囲んだ。ライブのセキュリティーとして活躍してた彼らの圧は凄い。そうされて、あからさまに怯えを露呈してしまうのも致し方ない事だろう。奏はまだティーンの少女なのだから。そしてその姿は、真のファンを自負する田中にも、どうしようもない嗜虐心を掻き立てきた。 「罰ゲームは、地下アイドルよろしく、客席に向かってダイブしてもらいますッ!!」  男達は、奏の二の腕や肩を鷲掴みにして無理矢理に立ち上がらせる。 「やっ、やだァっ! 離してェッ!」  泣きつくような声。両腕を拘束される事で無防備にまろび出てしまうアイドルおっぱい。羞恥に塗れる表情。全てが田中の劣情をかき混ぜ、昂らせ、歪ませてくる。もう下半身の衝動に逆らう理由は、何も無かった。  屈強な男達は奏の体を軽々と持ち上げる。 「そ~~~~れっ!」  男の掛け声と共に、奏は宙を舞う。そして、落ちていく先はもちろん──ステージ下を埋め尽くすオタク共の巣窟。 「きゃあぁぁぁ~~~っ!!」  奏の悲鳴が会場にこだました。美少女アイドルの柔肌に触れようと、我先にと男達が手を伸ばす。それは、まさに狂乱の図であった。そして、田中もそこに参戦すべく身体を投げ出すように人垣に分け入っていった。 「おさわりダメですよ~っ。衣装が破け易くなってますからね~」  戒めの意がこもってないような調子でステージ上の男が言う。俗に言う、コメディ的なフリのようなものと分かってしまうそれだ。結局は、衣装が破け易いとう事だけが重要な情報としてオタク達に伝わり、彼らはこぞってそれを毟り取ろうと躍起になる。男達の掌が奏の腕を、脚を捉えて、全身を撫で回しながら衣服を剥いでゆく。 「やめっ、やっ! 変なトコさわらないでッ!」  奏は悲鳴をあげる。男達の手の上でもがくが、ほとんど抵抗らしい事も出来ずに、ステージコスチュームがどんどんとボロボロになっていってしまう。下半身でも既に下着──ラインが出ないようにご丁寧にTバックを穿き直してあたようだ──が見え隠れしており、群がる手は股を開かせるように卑猥に蠢く。 「やだっ、やだァッ!! こっ、こんな体勢……ッ!!」  溢れる悲痛の通り、M字開脚のような卑猥な格好を強いられてしまう奏。必死に脚を閉じようしても、オタク達の物量に適うはずもない。こじ開けられた股座と、それを守るための黒ショーツ──Tバックのため秘部を隠す面積が心許ないそれ──とが、衆目に曝されたままサーフしていっているのだ。  田中はその麗しの尻肉を触ってしまおうと、鼻息も荒く人垣に揉まれていた。何とか辿り着くと、嫌がる奏の手を退かしながら、グニグニと臀部をめいっぱい揉み込む。そうされると、お尻の割れ目に沿う布地から、後ろの窄まりは可愛く顔を出してくれる。そんな恥態すらモニタースクリーンはアップで切り取ってくるのだから、まさに偶像の狂宴と言えよう。恥ずかしい皺まで数える事が出来よう程、事細かに撮影、記録されてしまうクールアイドル。外気が肛門に触れる感触のせいなのか、可憐な顔に朱を走らせながらも、奏はいやいやと首を振る。 「も、もう……ッ、いい加減にしてッ!」  出来る事は声を張り上げるのみ。四肢は好き勝手に制御され、際どい箇所に男達の下衆な指々が狙いを付けてくる。遂には…… 「えっ? えっっっッ?!」 ──ぐるんっ、と逆さまにひっくり返されてしまった。そのまま這い寄る手に掴まれて、体勢を固定されてしまう。 「こんなのォ……っ」  悔しそう──というよりも、今にも泣き出しそうな声が奏から漏れる。無理もないだろう。それはほとんど裸に近いアイドルがするには、卑猥過ぎる体勢。無防備な股間を、天に突き出し、主張するような──まんぐり返し、だったのだから。   田中は幸福感に包まれながら、奏の左脚を押さえつけている。手を伸ばせば推しの恥丘に触れる事も出来るだろう。アイドル速水奏の芸術的な露出状況を彩ることに一役買っている事に、誇りすら感じていた。 「さぁ、皆さん! 罰ゲームはクライマックスに近づいてますよっ! 最後は仲良くピースサインで記念撮影ッ!!」  マイクを通した男の叫びが田中の耳に届く。周りの客達はその言葉の意図する所を察したのか、互いに目配せしだした。 「カウントダウ~~ン! 10、9、8……」  田中は考えていた。自分がすべき事を。今の奏に更に最高の辱めを与えるのが命題として、どう動くのが最適解なのか。カウントダウンが進んでいく中、思考の回転速度を上げていく。 「3、2……」  迷いは無かった。奏の股間では遂に最後の砦であったショーツが無様に剥ぎ取られてしまった。スクリーンでは、アイドルな可憐な花弁が大写しになっているだろう。田中の使命は、そこに更なる淫猥さを付加する事。それが奏の最たるファンである自分の仕事であると理解していた。 「いち……ッ!」  そして──カウントはゼロへと達する。それを合図に、田中は奏の股間では指を動かす。 陰唇、割れ目、女門──呼び方はともかく、閉じられた幼さ残るそこを…… ──くっぱぁ~~~っ! と、指でピースサインを作りながらおもっいきり開いてやったのだ。無  我夢中で、他の客の肩に乗ってまでの理外の蛮行。  観客席からは拍手が巻き起こる一方で、奏は顔を真っ赤に染め上げて、金魚のように口をパクパクさせてしまっている。 「ドッキリ、だ~いせ~いこ~~うっ!!」  会場中の──奏以外の──の心がひとつになった瞬間だった。あられもない姿の偶像と、可憐に花開いた恥部と。ともすれば下品な絵面だが、満面の笑みのファンに囲まれてるという事もあって、アイドルとして極上のサービスに昇華していると言えなくもない。小さめな陰核や、ちゃんと存在している清い証の薄膜までもがスクリーンに収められている。  田中は恍惚の表情で、奏の初々しい女性器を心に刻み込んだ。この狂い咲いたドッキリは、映像作品として残されるものかもしれない。田中の勇姿もまた、語り継がれることになろうか。対照的に、哀れな姿の奏は最後に弱々しく、 「う、いやぁ……」  と力無さ気な声をあげるだけだった。事実DVDとして出回った際は、映像はここで途切れていた。

【リクエスト】アイドル速水奏のソロライブドッキリの記録【早読ver】

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明けましておめでとうございます。こちらの作品とても楽しみです!

黒メ


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