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【悲報】公安局潜入捜査官・尾刃カンナ、半グレ中坊にデカパイを揉みしだかれ、マゾ犬の素質を掘り起こされてしまう……《14000文字》

 これは私が公安局に配属されたばかりの頃の話だ。当時の公安局は新設されたSRT特殊学園と凶悪犯罪対策の御株を奪い合い間柄にあり、防衛室からの評価を得るために数字を重要視する空気が蔓延していた。正義の免罪符を振り翳した無茶苦茶な捜査が横行し、時にはそれを上からの指示で行う。検挙のためには手段を問わない物々しい雰囲気は、捜査員たちの間にもなんとしてでもホシをあげるという責任感を課していた。  そんな中、新人の私はマトリとの合同対策本部に加わることになる。近年界隈を騒がせている、《キャット・ニップ》と呼ばれる、違法薬物と媚薬の成分を併せ持つ凶悪なレイプドラッグ。その流通を牛耳る胴元の犯罪組織は幾重にもカットアウト(中間地点となる第三者)を噛ませた指示体系が敷かれているせいで、末端のバイヤーからは足取りを掴むことができず、長らくのあいだ正体不明の組織として捜査の手を逃れ続けていた。当局は規模とやり口から犯罪者集団の実態を複合企業体だとプロファイリングしていたのだが、事態は思わぬ方向から進展を迎えることとなる。とあるコミュニティが不定期に実施している抜き打ちの荷物検査で、件の《キャット・ニップ》が押収されたのだ。《キャット・ニップ》を所持していたのは、全寮制で有名な男子校の中等部生。そう、犯罪集団の正体とは暴力団がケツモチする半グレ男子中〇生を中核とするコミュニティだったのである。  明らかになった手口はこうだ。少年たちは自分たちの身分を偽って、SNSで知り合った女性と援助交際の関係を築く。選考基準は好みの容姿であることは勿論、それ以上に裏切れない社会的地位を持っており、かつ日常のストレスの積み重ねで規範意識が緩むタイプを狙い目にしていたと思われる。彼らはただの学生ではない。ヤクザから何人もの女をあてがわれて経験を積んだ、女狩りのプロだ。そうとは知らず甘やかな話術で懐に入りこまれてしまったターゲットは、やがて男女の関係を望むようになる——というのはおそらく上手く事が運んだ場合の話で、大抵は高揚感を煽る薬物を盛るなどして無理やりその気にさせていたのだろう。そうして、発情させた女性の側からまんまとホテルに誘うよう差し向けさせる。デートコースの近くにはあらかじめ、懇意にしているヤクザの息のかかったホテルがある。そこへ正常な判断力を欠いた女性を連れ込むと、件の《キャット・ニップ》を服用させ、それまでのなまぬるいデートごっこに付き合ってやった鬱憤晴らしとでもいうような性暴力を加える。後に残るのは自覚がないのに薬漬けにされた身体と、最悪なタイミングで身分を明かすことにより、未成年淫行を主導したと思い込む女の罪悪感だ。自らを加害者だと思い込んでいる被害者ほど、彼らに都合の良いものはない。そこから彼女らは金銭はもちろん女社会のネットワークまで利用され、未成年との薬漬けセックスに魅入られた一匹のメスとして、あるいは次なる犠牲者を紹介するパトロン役として、さらに深い闇の中へ引き摺り込まれてゆくというわけである。  水面下で行われていたおぞましい犯罪の実態を掴んだ対策本部は、関係者を一網打尽とするための潜入捜査官として私を指名した。無論、私は断固として人員の采配ミスを訴えた。今でこそ公安局局長などというポストに収まっているものの、当時は配属先に生活安全局を希望していたペーペーの一年生に過ぎなかった。しかし、どうやら詳細を聞いてみると、ターゲットの少年が食い物にしている女性の嗜好に私の外見的特徴が一致しているらしく、また配属されたばかりの私は警察関係者として面が割れていないこともあり、私以上の適任者がいないとのことだった。受諾せざるをえない圧力がはたらいていたともいえるが、それはそれとして、腸が煮えくり返るような義憤があの時の私を突き動かしていたことは否定できない。  ――――そして某日、私はラブホテルにいた。学籍の詐称は簡単に足がつく。下手に身分を偽ることに意味はないので、私は正義感が強く頭に血が回ると周りが見えなくなる、まさに狂犬のごとき女警官の役を演じることになった。つまりは、ターゲット——仲間内では『トラ』と呼ばれているらしい——が違法薬物を使って女をレイプしている可能性に自力で辿り着くも、それを捜査本部に垂れ込んで逮捕に踏み切るより前に直接怒りをぶつけずにはいられなくなったという設定だ。  トラは怒り心頭な私の説教めいた罵倒に初めこそ気圧された様子だったが、途中で私の話を遮り、撮り貯めた女のヤク漬けハメ撮りデータをちらつかせながら逆にこちらを脅し返してきた。これをネット上にばら撒かれたくなければ言うことを聞け、と。そうして苦虫を噛み潰したような顔になった私を、トラは鼻息を荒くしながらホテルへと連れ込んだ。  日頃から人の目に触れられたくないやり取りが行われていることをほのめかすように、ホテルのセキュリティは厳重だった。建物に入った瞬間、身に着けていた小型無線機が完全に沈黙し、スマホは電源さえ入らない。受付を通過するのにも、エレベーターに乗るのにもいちいちカードキーの認証が要る。そのくせ、未成年同士の組み合わせであっても、何の問題もなく部屋が供出される。私たちの前にも一組の男女がいた。あどけなさの残る男子と露出度の高いドレスを着た美しい女の組み合わせは、一回り以上年の離れた姉と弟のように見える。しかし、大人の女性は自分よりも頭ひとつぶん以上背の低い男子になよなよと腕を絡め、男子は当たり前の権利とでも言うようにスカートを捲り上げ、下着の中へ手を突っ込んで尻を揉みしだいている。私はぞっとした。女性の方はおそらく私が助けるべき被害者のひとりであるはずなのに、嫌がっている素振りには見えない。しかも、後ろにいる私の視線に気づくと照れた様子で眉尻を下げて軽い会釈をしてからエレベーターの中へと消えていった様子を鑑みるに、彼女の中には恥じらいも良識も残っている。狂っていそうに見えて、狂っていない。私が頭の中に叩き込んできた数多の条例、法規則、そして、一般常識の何もかもが全く通用しない世界に足を踏み入れた不安感で、心臓が慌ただしく鼓動する……。  私たちが通された部屋は見かけ上の表示が存在しない階層にあった。部屋の内装は取り立てて普通のラブホテルと変わりはないように見えた(初めて入るのでそもそも知らない)が、部屋の隅には様々なコスチュームや、蛍光色のビーズでできた尻尾のようなものや、男性器を模した不気味なオブジェが陳列されている。あれらがすべて女を辱めるために使う道具なのだと思うと反吐が出そうだった。  シャワーを浴びることは許されず、ジャケットを脱ぐよう指示され、ヴァルキューレ生の青のシャツにタイトスカートのいで立ちになった私は早々にベッドへと呼び寄せられた。  同年代の中でもトラはかなり小柄な体躯に思える。背の順で整列すれば、おそらくはいちばん前。いっそ〇学生の中に混じっても気づかれなさそうだ。腕も足も胴の太さも何もかも私に及ばない。だが、私を舐めまわすように見る視線だけは一丁前にギラギラとしていて、ベッドのふちに腰かけた私にじわじわにじり寄ってくる様子は弱った獲物に狙いを定める肉食獣のイメージを彷彿とさせた。尤もそれは大柄なトラというよりも痩躯のハイエナめいており、いずれにせよ女の脅威であることに変わりはない。トラは飛びつくようにして、私の身体に組み付いた。 「よくもビビらせてくれたな。へへ……おい、ちゅーするぞ、ちゅー!」 「んむっ!? んぢゅっ、ふ、むっ……♡ んぷぁっ、えぅぇぅぇぅ……♡」  ポニーテールに結わえた頭の後ろをがっと掴まれて、いきなり唇を奪われる。同意の確認もなければ情緒もない、強引な思念だけが伝わってくるキスだった。私が観念して唇を開くと、その小さな隙間をこじ開けるようにして細長い舌が入りこんできた。自分のものではない舌の感触につい反射的に身体が強張る。何度も覚悟を重ねたはずだったのに、オスの劣情を身体の内側へ流し込まれるのは思った以上に受け入れがたいものであり、不快感のあまり眉間に皺が集まっているのが分かった。 「んはっ! あー、気の強い女に無理やりちゅーすんのたまんねー! おら、カンナ! もっと舌べろべろ絡めろ!」 「むちゅっ、むちゅ……♡ れおれおれろぉ……♡」  証拠を突き付けられた時には歳相応に焦った様子を見せていたのに、3歳も年の離れた高校生のお姉さんのファーストキスを無理やり奪ったことで、トラはすっかり調子に乗っていた。年の割に明るくはきはきとして礼儀正しかった仮初の愛嬌は打ち捨てられ、上機嫌な態度の端々には女性を見下す心が表出している。  私はヴァルキューレ警察学校の生徒だ。警察組織は上下の序列や地位を重視する厳格な縦社会であり、その慣習は私自身の感性としてすっかり染みついている。おかげで犯罪者に膝を折る屈辱に加え、敬われるべき年下から生意気な口を利かれることそのものに、ムカムカした怒りを感じずにはいられない。 「あぷっ、んちゅっ……ふはっ。めっちゃ睨んでくる。こえ~(笑) ってか、オマエの歯ギザギザすぎ。あぶねーだろ、そっちから舌出してこいよ! あんまり気が利かねぇと、風俗に沈めちゃうぞ!」 「んぢゅっ……♡ れぇ……っ……んぇ、ぉ……ぇぉ、ぇぉ……ん♡」 「んはっ♡ ぼくが、いいっていうまれ、らからなっ!」  オスの汚らしい欲望を煮詰めたような言葉遣いが本当に癪に障る。ただそれでも何人もの女性を食い物にしてきただけあって、トラは性欲に呑まれながらも私を嬲る過程そのものを重要視しているようだった。ブラウスをはちきれんばかりに押し広げる私の胸の下に腕を回し、のしかかってくる規格外な重みと感触を迂遠に愉しんでいる。そして、時折わざと腕を動かして、「でっけぇ~」だの「おもてぇ~」だの、まるで吊り上げた大きな魚に興奮を抑えきれないといった感じで私のおっぱいを揺らして喜んだ。   「やっぱりカンナのおっぱい、めちゃくちゃでかいよな~! んぢゅっ……♡ んはっ……えっろ♡」 「れろっ……♡ れるれるれぇ……♡」 「んぢゅっ……♡ おい、返事しろ! 相槌ぐらい打て! 『はい、デカチチです』な?」 「っ……ぢゅっ……ぇぅ……れぅ……♡ ……………はい、デカチチ、ですっ……」  顔面に拳骨を叩きこんでやろうかという気持ちをどうにか飲み下し、私は自分の胸を『デカチチ』と言わされる扱いを受け入れた。コイツを現行犯逮捕できるだけの罪状はもう十分に詰みあがってはいても、肝心なのは犯罪組織を撲滅する足掛かりを得ることだ。とにかく物証となる《キャット・ニップ》が出てくるまではなんとしてでも耐えなければならない。トラはほとんど手荷物らしきものを持っていなかったから、おそらくは部屋のどこかに隠し持っているか、あるいはこの一連の犯罪に加担しているホテル側が届けにくる可能性もある。 (絶対に豚箱にぶちこんでやるッ……!) 「何カップあんの?」 「れろぉ……♡」 「おい、カンナっ」 「……Jカップ……」 「うはっ、すっげー! いっつもいっつもだぷだぷ揺らしやがって。オマエが風紀乱してんじゃねーか、デカチチ警察官!」 「このっ……♡ れろぉ……♡ れぇ……♡」  トラが喋る時にはキスを中断し、喋るのをやめたタイミングで舌を出す。そんなふうに出し入れを繰り返すせいで、口の周りはおろか、シャツの首元にまでふたりぶんの唾液が飛ぶ。きっかりした服装は職務に対する誠実さの表れだ。それが涎まみれにされてゆく……。 「あー、マジで目つきわり~この犬(笑) ふふん、でもいいよ! オレそういう女を躾けるの大好きだから。優しいご主人様でよかったな! ほら、感謝のべろ吸いしろ! 舌引っこ抜くつもりでバキュームしてみろ」 「んぢゅっ……ぢゅぞぞぞっ……♡ ぢゅぞぞぞぉぉ……れろれろぉ…ん♡」 「んあぁ……ベロ吸い、ヘッタクソだなぁ~……♡」  犬の首輪に取り付けたリードに見立てて、ネクタイをくいくいと引っ張られる。そのたびにずれてしまうキスの交点まで頭を戻し直す。もしも誰かがこの様子を見ていたとしたら、むしろ私の方がなんとしてでもこのガキの舌を舐りまわしたい忠犬と見做されるかもしれない。心は一ミリも靡いていないのに身体がそういう行動を取らされているせいで、自分の中の自分では認知し得ない部分が少しずつ侵食されているような恐ろしさがあった。 ーーーーーーー ーーーーーーー 「れる……♡ れろ、えろ、ぇろぉん……♡」  たっぷり小一時間ほどかけて唇の使い方を教え込まれたあと、そろそろ口を開き続けるのがつらくなってきたと言うトラの顔面を私は舐めさせられていた。鼻や唇の溝に舌を這わせて、唾液を塗りたくるようにコーティングしてゆく。これはおそらく、キスという文化のない獣同士が互いの顔を舐め合って愛情を示すその真似事をさせ、つがいの顔を舌で覚えるメス犬を嘲笑うための悪趣味なプレイなのだろう。その見立て通り、トラは自分がやれと言いつけたくせに、メス犬に好かれ過ぎて困るとでも言いたげな反応をしてみせた。 「はは、やめろって、カンナ! くすぐってーぞ、こら!」 「れろぉ……♡ んぢゅっ、れぇ、れぅえぅぇぅ……♡」 「おら、オマエの顔もべちょべちょにしてやる。ぐぢゅ、んぢゅっ……ぺッ!ペッ!」 「ッ……貴様っ……いい加減に……」 「おーい、リード引っ張ってんだろー? ちゃんと芸しろ、バカ犬カンナ」 「クソガキが……んちゅ……♡ れぅ、ぇぅ、ぇぅ……♡ ちゅっ……♡」  憎たらしい小僧の顔面を舐めまわしつつ、私は反抗的な言葉を吐きつける。言うなれば、ヤツに吐きつける罵倒は錨だった。人間の心に長く留まり続けてはくれない怒りの感情を、いつまでも沈めておくための錨。不本意ながら、徐々に気持ちを押し殺すのに慣れつつある。それに気づいているのかいないのか、はたまた反抗的な女が服従を強いられているのが好みなのか、今のところトラは私の罵倒を咎めない。好都合だ。この手のタイプは見かけだけ従うふりをしていつまでも心を許さずにいれば、そのうち痺れを切らしてクスリを持ち出してくるにちがいない。 「おっ……へへ、中々いいじゃん……! 次はキスだ、顔中にキスっ!」 「ちゅっ♡ ちゅっ……♡ ちゅぅ……ぁむ、ぁむ……♡」  顔の凹凸をついばむ形でキスを落としてゆく。頬、鼻、唇、顎のラインを辿って耳まで、それこそ唇を押し付けていない場所がなくなるほどの接吻をくれてやった。勿論欠片たりとも気を許してはいないし、この場かぎりの言いなりだと割り切ってもいる。  ただそんな私の心などお構いなしに、従順なメス犬を可愛がる手つきでトラは私の後頭部を撫でつけた。 「今にも噛みついてきそうなツラでスキスキちゅっちゅ……♡ あ~、んぶっ……くすぐってー……♡ んふふ、まじできもち~~……♡ オマエもご主人様に喜んでもらえるの、嬉しいだろ~……♡」  そんなはずはない。このガキは掛け値なしに更正が必要な不良だ。ヒトに備わった善性や道徳観、社会秩序の番人である誇り、そういった私が尊んでいるモノの全てがコイツを拒絶している。にもかかわらず、尾刃カンナの奥底に根を下ろしている『犬』の素養が、芸の見返りに褒美を与えられるという報酬体系に喜びを覚えてしまっている。これは喩えるならば、生まれ持った遺伝子の関係で、好悪に関係なく身体が受け付けない食品があるように、意志ではどうにもならない問題なのである。私は今許し難いことに、朝一番に挽きたての珈琲を飲んだ時と同じ、本能の奥深くで多幸感が響くのを感じている……。 「はは、ほらやっぱり!ほっぺた赤くなってんじゃん! よーし、じゃあ、そろそろバカデカおっぱいイジメてやるか~♡ ……あ、ちゅーはずっとやってていいからな(笑)」  パツン、という音が背中側からして、胸を覆っている支えが頼りを失った。シャツもキャミソールも隔てた着衣の上から難なくブラジャーのホックを外すなど、つい数か月前までランドセルを背負っていた男子とは思えない手つきだ。高校生の私が処女であるのに対し、トラは童貞ではないどころか、女の粘膜を弄ぶのが大好きないわゆるヤリチンと呼ばれる人種に当たるのだろう。それはとりもなおさず、ベッドの上という戦場において私がこのガキに劣勢を強いられて——そこまで考えて、興りかけた恐れの感情から私は目を逸らした。  そうとも、これはただの形勢不利だ。断じて、私がこのガキに男女を教えられる立場になったわけではない。セックスを躾けられるメスにされたわけではない。トラに嬲られる、イヌに堕ちたわけではない……! 「うわ、色気のないブラジャーしてんなー? 黒の無地って何? ユニク〇? ふつうもっとゴテゴテしてるもんだろー? オレ、そういう恥のこもった下着に女がこそこそ乳詰めてる間抜けなカッコが好きなのにさ~……」 「貴様っ、余計なことをべらべらと……!」 「余計なことじゃねーよ。もっとそのでけぇ乳にオシャレさせてやれよw」 「ふーっ……♡ ふーーっ……♡」 「で、どれどれ……中身は、っと……うはっ♡ 乳首も乳輪もでっけぇ~♡」  ブラのカップを指でズリ下げる形で胸を露出させられ、私は反射的に顔を背けた。三桁㎝を優に越える真っ白な特盛バスト。その真ん丸なふくらみの重心を指し示す位置に親指の先程もある乳首がツンと聳え立っている。周りを囲う乳輪は、五百円玉では隠し切れないサイズであり、乳輪そのものがぷっくりと浮き上がって突き出ている。更衣室を共にする同性に生唾を呑まれるほどの大きさもさることながら、乳首と乳輪を含めてコンプレックスだった。 「はは、すげー膨らんでら。なんか乳腺が発達した、孕んだ女の乳首みてーだな(笑)」 「ぐッッッ……♡」  私に敢えて屈辱的な言葉を投げつけて反応を愉しもうという魂胆が透けて見えるのに、恥を感じる気持ちを抑えられない。小一時間もコイツの顔面を見つめながら接吻をさせられ続けていたおかげで、私の深層意識はトラを正真正銘一匹のオスとして認知している。そんな相手からこれから犯すメスに舌なめずりをするような視線で突かれ、私の乳首と乳輪はぷくぷくと膨らんでゆく。 「お前こんなエロ乳首してたら水着とか着れねーだろw あんなうっすい布じゃぜってー隠せねーし、プールの授業なんかぜってー見学じゃん。見学理由①乳が入る水着がないw 見学理由②ぷりっぷりのデカ乳首とデカ乳輪が浮き出て、コージョリョーゾクに反するw」 「なっ。貴様、ほざくのも大概にッ――!」 「でも、こーゆーおっぱいってめっちゃ感じやすいんだぜ? そら、見てろ?」 「――んぅッ!?♡」  人差し指の爪が乳輪を掠めた瞬間、電流のようなものが脳天まで駆け抜けた。一度、同期の悪ふざけでメタルシャワーと呼ばれるジョークグッズを頭に差し込まれた経験がある。その時と同じ、理性では太刀打ちできない類の脳が焼かれるような刺激だ。  口を押えながら私が表情を引き攣らせた反応を見逃さず、トラがにたりと笑った。  カリカリ、カリカリ……♡  カリカリカリ~……♡ 「ぁっ……ぅっ……♡ ぐ、ぉッ……ッ♡」 「こら!手で口塞ぐんじゃねー、バカ犬」  爪の先が触れるか触れないかぐらいのタッチで小刻みに乳輪を引っ掻かれ、喉の奥からくぐもった声が出る。まるで長年使われていなかった神経の回路をこじ開けられ、くすぐったさを突き詰めた刺激を流し込まれているようだ。 「や、めろッ……♡ やっ♡」 「へへ、すっげ……♡ この反応、マジで誰の手垢もついてない女じゃん……♡ さてはお前、オナニーも全然してねーな? クッソ飢えてんな。そら、カリカリ……♡ カリカリ……♡」 「やめッ――ほォ゛っ……♡ お゛ぉ……んっ……♡」  胸を思いきりに鷲掴みにして引っ張ったりだとか、力いっぱいこね回されたりだとか、そうやって痛くされた方がいっそマシだった。痛みは不快を募らせる。だが、幾人もの女性を食い物にしてきたトラは自分の性欲を満たすことよりも、私をいかに感じさせるかを優先していた。つまりは、“快”だ。立派な警察官になるための過酷な訓練がサラシとなって圧し潰してきた肉体の叫びが、乳輪カリカリ、乳首すりすりに掘り起こされてゆく。憎むべき相手であるにもかかわらず、そんなふうにオンナの本能が求めていた気持ちを汲んでくれるコイツの愛撫に対して、私のカラダは好感を抱かずにはいられない。 「こうやって乳腺を刺激してさぁ、今までカタブツに付き合わされてきたかわいそ~なカラダの声をほじくりだしてやんだよ。 聞こえるだろ? 『乳イジられんのきもちぃ~……♡』『ホントはこーゆーのされたかった~……♡』ってよォ……♡ このバカでっけぇ乳はさぁ、産んだガキにたぁ~っぷり乳吸わせてやりたがってんの。孕みたがってんの。それをてめーはずぅっと聞いてねーフリしやがって。エロい身体に申し訳ないと思わねーのか? あぁん? だから、代わりにオレが躾けてやんだよ、オラっ!」 「ぉ゛っ♡♡」  仕上げと言わんばかりに乳首をデコピンで弾かれ、私は無様に仰け反らされた。希求していた痛みを与えられたはずだった。にもかかわらず、私の身体は今の刺激を“快”と認識した。背筋にぞぞっと悪寒が走る。ぷりぷりに膨らみきった乳輪とピンピンに芯の宿った乳首は、今のねちっこい愛撫ですっかりトラに懐いてしまったのだ……。 「はーっ……♡ はーーっ……♡♡」 「もう片方の乳も可愛がってやる。腕あげろ」 「な、にをっ……♡」 「頭の後ろで腕組めっつってんだ。礼儀だぞ、礼儀」  一瞬の躊躇いが生じる。それは決定的な証拠を押さえるまではトラの言いなりになると腹を括った決意が揺らいでしまうほど、コイツの性的な技量を脅威に思っている裏返しでもある。そうとも。認めたくないが、私はこのガキを脅威に感じている。それでいて逃げる選択肢が許されていないのはどうあがいても絶望だった。 「そーだ、そうやって行儀よく腋見せしとけ。それがオス様に乳を明け渡す負けメスのポーズな? へへ……♡ あ~~、やっべ、征服感すっげ……♡ よしよし、可愛がってやっからな~……♡」 「ッ……ぐぅ……ぉ゛ッ……♡」  もう片方のおっぱいも同様に嬲られ、私はまたしても喘ぎ声を我慢できない。信念や志を引っ剥がされ、その下に隠れていたメス本来の悦びをほじくりだされているようだ。この腕上げの格好もいざやらされると目の前のオスへおっぱいを献上している実感が湧き、私が私自身の意志でコイツの言いなりになっていると勘違いしそうになる。  頭の中がぴりぴり痺れて内股を擦り合わせずにいられない私に、トラが囁く。 「想像してみろ? お前は将来このでっけー乳から母乳をびゅーびゅー噴き出すことになんだ。そいつがどんなオスかなんて関係ねー。女はなぁ、てめーを孕ませたオスのガキに乳からミルク搾って育てなきゃいけねーんだ。わかるか? そーゆー気持ちになるようにおめーはできてんだよ、マゾ犬」 「ぐ、ォ……ぅ……ッ……♡ ほ、ざけっ……ん゛ぅッ!?♡」 「うし、ピンピン乳首かんせ~。どーだ、ジンジンしててきもちーだろ? ここまで仕上がったら……そら!」 「んお゛ッ!?♡」 「うぉぉ~~……!!♡ でっけぇ~~ッ……♡ やわらけぇ~~ッッ……♡」  ぶしゃあぁぁぁッ……♡♡ っと潰された水風船の中から大量の水が漏れ出したような快感が脳を浸してゆく。実際に潰されたのは私の胸で、揉みしだくと言うよりも手のひら全体を使って強く握られた。今までの丁寧でねちっこい愛撫とは打って変わって、衝動にまかせて女性の胸を揉みつぶす、ぞんざい極まりない扱い。それなのに、ぎゅッと食い込んだ指の先に至るまで、乳房にかかる負荷の全てが気持ちいい。まるで乳首と乳輪に集中していたはずの神経が密度はそのままに、胸全体へと張り巡らされているみたいだった。 「お゛ッ♡ う゛ッ♡ ぐ、やめッ♡」 「すっげー♡ こんなにエロい乳揉んだことねーよ♡ しかも、ちょー反応イイし♡ おら、おら♡」  初めこそトラの興奮の対象は私の胸の揉み心地だったが、次第にそれは胸を揉みつぶされて喘ぐ私の反応へと移ってゆく。感じさせるための愛撫ではない、ただの力任せの乳揉みで年上の女が嗚咽同然の嬌声をひりだしてよがる姿が面白くて仕方がないのだろう。しかもそれが、普段自分たちを追い掛け回し、追跡に脅かされている警察官ともなれば猶更に。  いかんせん、犯罪の証拠を突き付けてやった時の焦りようからも察せられるようにトラの感性はおそらく歳相応だ。暴力団やヤクザのような悪事を働くことをなんとも思っていない連中とは違い、少なくともコイツは心の中では社会に反抗することがいけないことだと分かっており、それを犯す背徳感に興奮している。であればそれは、多少悪びれているだけの『普通』の感性だ。警察官で高校生のお姉さんを性的に嬲って愉しむのが、『普通』の男子中〇生の感性であるという事実に私は戦慄した。 「ぉ゛っ……♡ う゛っ……♡ ふっ、ふっ、ふーーッ……♡」  我が物顔で胸を揉みしだく手つきの前に、私は本当の意味でされるがままになった。他人よりも多少は……いや、かなり広い乳輪を揶揄われながら撫でられ、小指の先ほどの大きさがある乳首を笑われながら摘まみあげられ、型崩れにならないよう日々気を遣っているバストを遠慮のない力加減で引っ張って伸ばされている。そんな扱いを許し難いと思う一方で、怒りのままにこの手を叩き落とすのを意味がないと思い始めてもいる。  告白すると、男性市民からカラダを品定めされているような不躾な視線を注がれた経験は数えきれないほどある。相手の年齢層も老翁から少年まで様々だった。守るべき善良な市民ですら、抗えない本能の部分で私をメスとして見ている。そうやって劣情を抱く数多のオスの中から、今回はコイツがたまたま機会を得てしまっただけ。今この手を叩き落としたところで、これからも男どもの視線という見えざる手は私を弄り続ける。そのたびに私は乳を好き放題に揉みしだかれるこの感覚がフラッシュバックするのだろう……。 「ん」 「っ……♡ ぁっ……ん、む……ちゅっ♡ ちゅぅぅぅ~~っっ……♡♡」  顎を傾けられたのを合図に、突き出された唇をついばむ。皆まで言わずに要望を汲み取られたトラは上機嫌になって、私の頭部をよしよしと撫でつけた。 「ぷぁっ……♡ お前、マジで物覚えいいなァ。ちゅーはしつこいし、上げた腕は下ろさねぇし。そのくせ目つき悪いのがたまんね~……♡ “使える”女は上納しないといけないんだけどさ、へへっ、カンナはオレが貰っちゃおっかな~……♡ 先輩が飼ってる女もさぁ、元々はクソうぜー女教師だったんだって。なのに今じゃ、オレらにまでぺこぺこするかわいいメス奴隷なんだぜ? 牛の鼻輪みてーな乳首ピアスつけられてて、めっちゃエロいんだよな~……♡ カンナも、アレぜってー似合うって。ただよォ……?」 「う゛っ……♡ んぐぅぅッ……♡」 「こぉんな敏感な乳首に穴開けたら、やべぇだろーなぁ~……♡」  乳首をコリコリ引っ張りながらトラが笑う。軽薄な口調だが、目の奥は笑っていない。おそらく今語った内容は全部本当のことで、実際にコイツは『かわいい奴隷』に身を窶(やつ)した大人の女性の姿を見ているからこその本気が窺える。まるで友達が持っているのを羨ましく思っていたオモチャを自分も手に入れられたかのような子供らしいワクワクとした喜びを抱えている一方で、コイツは自分がモノにした女が辿りうる可能性をほのめかして恐怖心を煽り、目の前のメスを躾けようとしているのだ。 「乳ピアスにリード括りつけてやったら、歩くたびにアクメするんじゃねw あーっ、くっそムラムラしてきたっ……! このだぷだぷデカパイを引っ張りまくって、だらしなく伸ばして一目見て男に飼われてるのがわかる乳にしてやんぞっ……♡ へそピや舌ピはファッションだけどよォ、乳ピはマジで奴隷のピアスだからな~? ブラ付けようが服着てようが、問答無用で服に浮かび上がんだぞ~……♡」 「うっ、ぐッ……♡」  これでも苦痛と相対する訓練は積んでいる。恐怖に屈して膝を折るほど、私の使命感は浅薄なものではない。けれどそれは滅私奉公の精神を尊ぶ公僕ならではの、市民と社会の秩序を守るために奮い起こされる心であり、私一個人に向けられる害意に対しては適応されない。ひとりの女としての私の感性は羞恥に弱い。そのことにトラは気づいているようだった。 「お前の警察手帳、首輪にぶら下げてやるよ。目つきわりぃポリカス女の写真と見比べりゃ、きっとどんな衣装着ても似合うぞー? 犬のコスプレとかどーだ?w お前の髪色と同じ、金のグローブに、金のソックス履かせて、乳ピも金の輪っかで、ケツに尻尾ぶちこんで……あっ、そーだ、マンコの毛も金色に染めよーぜ♡ 金ぴかの奴隷犬女のお前をヴァルキューレの正門前まで引きずってって、警察やめます動画撮ってやるからな? ワンワン鳴いて、この制服の上にションベンしろ。それも、ただのションベンじゃねーぞ? 乳引っ張られながらのションベンだ。こうやってよォ……そら、だらしねぇ伸び乳になっちまえッ!♡」 「ん゛ぅ゛ぅ~~ッ!!♡♡ ……っはッ! はーーッ、はーーッッ、はーーッッ……♡♡ ぉ……ぅ、ぐッ……こら、それやめろッ……♡ やめっ……ぉ゛ッ……ぉ゛ぅっ……♡♡」  ぐい~~ッッ……♡♡っと引き伸ばされて、ぱっと手を離された私のおっぱいは横着に弾けてそのまま力なくしな垂れる。乳房の形を維持するのに重要な役割を担う、クーパー靭帯なる組織は、一度伸びたり切れたりすると決して元には戻らない。もしもそうなってしまったら、今後私は〇学生のクソガキに弄ばれて胸をだらしなく伸ばされた、下向きロケットおっぱい女として生きていかなければならなくなる。それなのに、痛みで疼く乳首を今度は優しくすりすりと甘やかされると、この間抜けな乳はすっかり機嫌を良くしてしまって「こんなに気持ちイイ思いをさせてくれるトラくんは本当は優しい子にちがいない」などとほざく。  あぁクソっ、鬱陶しいっ! 鬱陶しいっ、鬱陶しいっ、鬱陶しいっ……!!♡♡ なぜ女はこんな、恥をもたらす性感帯をデカデカとぶら下げていなければいけないんだっ……♡ イジメられたくない弱点なら、もっと慎ましやかなサイズであるべきだろうッ……♡♡ これではまるで、『弱点である乳を存分に揉みしだいて、私を屈服させてくれ』と触れ回っているようではないかっ……♡♡ くそっ……くそがッ……♡♡ へその下あたりが疼く……♡♡ 腰が勝手にヘコヘコ動くっ……♡♡ 毎日のたゆまぬ努力で鍛え抜いた強靭な腹筋を以てしても、い、諫められないっ……♡♡ こらっ、ヘコつくなっ……♡♡ これは、何か重大な規律違反なのだぞっ……♡♡ 行儀が悪いッ、私はみなの模範となるべき警察官で——……。 「うはっ♡ 教えてもいねーのにチン媚び腰ヘコはじめやがった! お利口さんだなぁ、マゾ犬~♡」 「ふざけっ——「よしよし。いっぱい頭撫でてやる♡」――う゛ぅ゛ぅ~~っっ……!!♡♡」 「『うぅ~っ』じゃねぇよ。犬なら『くぅ~ん』だろ。そら、乳首摘まみ上げてやっからとびきり甘い声で鳴いてみろ。一発でできたら……へへ、きもちよ~くマンコ耕してやるっ……! できなかったら、お仕置きの乳伸ばしだぞ? 四つん這いになったら、床まで垂れるような惨めったらしい伸び乳にしてやる。そーら、いくぞ……? おら、鳴けっ!」 (誰が、誰が鳴くものかっ。脅しになど断じて屈するものかっ、断じて、断じてっ……♡ ……っ……♡) 「っ……く、くぅぅ~~~んっっ♡♡ わんわんっ♡ わふぅ~~ん——ぉ゛ッッ!!♡♡」  じょわっ……じょわぁぁぁぁぁっ……♡  じょわわわぁぁぁ……シャァァァァァッッ——!! 「うっわ、コイツ嬉ションしやがった! ったく、このバカ犬がよぉ~!」 「ぉ゛っ……♡ ぁ゛……ぁ、ぅ゛っ……♡ ぉ゛ふっ………ぉ゛……♡♡」  頭の中が真っ白になって、私は一瞬何が起こったのか分からなくなった。ただ股のあいだに広がって足へと伝い落ちる生暖かさが、まるで他人事のように憐れな失禁を伝えている。思えば、この時に私の矜持はおしっことともに体外へ排出されてしまったのだった……。 「――という感じの漫画を、次のコミマで頒布しようと思うんだけど」 「ばっっ、ダメに決まってるじゃないですか!!」 「まあまあ落ち着きなって、モミジ。ハピエン厨のぬるい脳みそには刺激が強すぎるって言うんでしょ? かくいう私もいつもはそっち側だから、凌辱物はNGなんだ・け・ど! 考えてもみてごらん? 過酷な捜査で身も心も汚されてしまった傷心の公安局局長が、かつての自分を鏡に写したようなキラキラと眩しい生活安全局の後輩と恋に落ちるオフィスラァヴ……♡ その壮大なストーリーを描き上げるための、これはいわば序章なんだよ! 純愛の尊さを際立たせるために時には心を鬼にして踏み荒らされる乙女の純潔を書かなければならない時だって——」 「ただでさえナマモノは危ないのに題材が公安局の局長で、しかも全編通しての爆盛りエロ漫画なんて一発で豚箱行きだって言ってるんですッ!! 快楽堕ちの凌辱物展開って……このっ、このっっ……先輩のバカぁ!!!! 私の地雷踏み抜くなぁ!!!」 「おぅふ……ぜったいそっちが本音じゃぁん……」 《おしまい》


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