熱気と歓声が入り混じる奴隷市場。
拍手と喝采が飛び交う中、中央の石台の上で高く吊るされるキュアニャミー。
銀色の髪を揺らしながら大勢の野次馬の前に晒されていた。
首には無慈悲に締め上げられた縄、手は後ろ手に固く縛られ、自由を奪われている。
それでもニャミーは必死に足をばたつかせる。
ムチッとした太腿が震え、柔らかなふくらはぎが宙を掻くが、もがくほどに縄は容赦なく喉を締め上げる。
肺が焼けるような苦しみが襲い、かすれた吐息が唇から漏れた。
細く震えるつま先が虚空を探すように動き、しかしどこにも足場はない。
「おうおう、見ろよお前ら! 今日の目玉商品は、こいつだぜ!」
奴隷商の粗野な声が響く。
無慈悲で頑丈な縄が、ニャミーの白く細い首を容赦なく締め上げる。
ギチリ――。
首元に食い込む圧力。
喉が塞がれ、空気が遮断される。
「……ッ……! か……っ……!」
もがくたびに銀色の髪が乱れ、青白い顔が苦しげに歪む。
それでも、ニャミーの瞳にはまだ誇りの光が宿っていた。
「おやおや? さすがはプリキュア様、こんな状況でも強気な顔をしてられるとはな?」
奴隷商は嗤い、男の腕がさらに締め上げられた。
「ぐっ……ぅ……!」
声にならないうめき声が漏れる。
かすかに震える唇から、か細い息がこぼれた。
「クソ生意気なねこガキがよぉ、どこまでその気高さを保っていられるかな?」
ニャミーの顔色が蒼白になり、細い指が床をかすかに引っかく。
しかし、それは哀れな抵抗に過ぎなかった。
「ははっ! さっきまでの気高さはどこへ行ったんだ? ん?」
男の腕がさらに強く締まり、ニャミーの喉が軋む。
ブルーの瞳がかすかに潤み、耐えようとする身体が震える――。
「おっとぉ……? ははっ、こりゃあすげぇな!」
観衆がどっと沸いた。
石台の上に小さな水たまりが広がっていく。
「へぇ、絞められすぎてお漏らしとはなぁ? 伝説の戦士様も、結局はただの女ってわけか?」
奴隷商が大声で囃し立てると、観衆は嘲笑と口笛を飛ばした。
「さぁ、こいつを欲しい奴は手を挙げな! このクソ生意気なネコガキを、誰が可愛がってやるんだぁ〜?」
歓声と値段の叫びが飛び交う中、ニャミーの意識は霞んでいった――。

漫画・作画チャンネル【FANBOX】
2025-03-11 23:43:24 +0000 UTC田村大根
2025-03-11 06:46:30 +0000 UTC