【登場人物】
相模 舞
太宮高校 家政科 2年
身長:158cm
体重:52kg【−20kg】
※当物語は実在の人物・団体とは一切関係ありません。
【6月】
「私は1ヶ月前にスリムになった。なったはず。なった...よな...。」
自分の部屋の鏡を眺めながら呟く。鏡に映る自分の姿を見て、身体にまとわりついた贅肉を掴みながら確認する。これは、脂肪の塊、贅肉。胸は以前よりたいぶ大きくなり、着けているブラのホックを最大にしても収まっていない。その下には、横に前に広がるお腹。屈むとお腹がつっかえる。お尻も大きくなり、そこから伸びる脚も随分太い。ついこの間無くなったはずのそれを掴むとふにっと指が沈む。お腹の贅肉を掴んで持ち上げて落とすとぶるんと揺れた。
「今までこんなに太ったことあったかなぁー。」
自問自答。中学までは運動部に所属していたが、運動部特有のあのノリについていけなくなった私は、高校では帰宅部になった。運動なんて全くせず自堕落な生活スタイルを送った高校一年間で10kg増量。つい先月に痩せた反動で食べ過ぎて結局10kg増量。これが、過去最高体重。それを軽く超えた身体になっているのだ。
「お腹が制服に収まらない...。これは、真面目にヤバいやつじゃん...」
「痩せるドリンク」があるからと、ほぼ毎日買い食いを繰り返し、最近では夜食に菓子パンを数個食べるようになっていた。鏡に映る私は今も菓子パンを食べている。何か食べていないと口が寂しく感じるのだ。
「明日、太宮さんの家でドリンク飲ませて貰おう...。」
私はそう呟きながら新しい菓子パンの袋を開けていた。
52kg→92kg
「太宮さんー。今日アレ飲ませて貰ってもいい?」
「相模さん...。う、うん!いいよ!お家来て!」
「太宮さんはそんなに体型変わらないねー。ふっくら感がやっぱり癒しポイントだよなー」
太宮さんの体型はそこまで大きく変わっていなかった。先月よりは一緒に食べに行く回数は少なかったが、それでも一般的な女子高生が摂取するカロリーは超えていたと思う。
「もしかして、先にアレ飲んでたりするの?」
ビクッと震える太宮さん。
「そ、そんなこと無いよ…。」
「まぁ、アレあったら飲み食いし放題の太り放題で痩せ放題だもんねー。うんうん。」
「ふう。痩せると身体が軽い!」
飲んだ瞬間のスッと身体が軽くなる感覚は癖になりそうな気もする。「痩せるドリンク」を飲んだ私は、つい先月と同じ姿に戻っていた。
「いくら簡単に痩せられるからってこんなに太っちゃうなんてちょっとヤバいかな…」
「相模さん...。そうだよ...!これにばっかり頼ったら...。駄目だよ!」
「まぁ、2ヶ月散々好き放題食べられたのは楽しかったけど、今月から気をつけるようにするよ!」
太宮さんにそう伝えて、私は軽くなった足取りで商店街に向かったのだった。
【相模 舞】
体重
【1回目】62kg→52kg
【2回目】72kg→52kg
【3回目】92kg→52kg
【太宮 豊】
体重
【1回目】70kg→60kg
【2回目】80kg→70kg
【3回目】90kg(飲まず)