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                                                                                                                                                                               コンコンとドアを叩く音がする。  サーリスがどうぞと応えると、扉が控えめに開かれ、そこから栗色の髪を肩口で二つ結びにした少女が顔を見せた。 「あら、また来たの。もう来ないかと思ってたわ」 「ど、どうも……」  少女――連理が、後ろめたいような表情を浮かべて会釈する。  顔を会わせると先日のことを思い出して気恥ずかしいのか、その態度はどこか余所余所しい。 「今日はどういう用件かしら?」 「えぇと、その……また、サーリス先生に色々とご教授していただきたく思いまして……」  サーリスが尋ねると、連理は両手の指を合わせて、変に畏まりながら答えた。 「あらあら、また浮気? 前来た時から結構経つけど、我慢できなくなったの? 悪い子ね。……でも、約束だし、もちろん私は歓迎するわよ」 「うっ……。はい、お邪魔します……」  入ってくるよう促すと、連理は照れた表情を隠すように顔を俯かせ、サーリスの部屋に靴を脱いで上がった。  そしてそのまま部屋の中に案内し、ベッドに腰掛けたサーリスの前に立たされ、視線を泳がせる。  その初々しい反応に、サーリスの悪戯心がくすぐられる。 「それで、また私に色々教えて貰いに来たのよね?」 「はい……」  まるで説教を受けている学生のように、緊張感を滲ませ頷く連理。 「いいのかしら? あなたの大切な彼女さんは、このこと知っているの?」 「エンデは……知らない。でも、これは本当に、エンデもためであって……。エンデに悦んで貰うためというか、いざって時にガッカリさせないためには必要っというか……」  視線を反らし、誤魔化すように言う連理に、サーリスは小さく「ふーん……」と呟いた。  自分から聞いたことだが、自分に会いに来た理由が別の少女のためだと聞いて、少し面白くない気分になってしまった。 「いけないわよねぇ。大切な子のためとはいえ、他の女にエッチなことをしてもらいに来てるなんて、あの子が知ったらどう思うかしら?」 「それは……」  サーリスが意地悪く言うと、連理は口籠る。  エンデに対する裏切りとも言える行為に、罪悪感を覚えているのだろう。 (ホントに、かわいいわね……)  その困り顔を見ていると、いつの間にか身体が動いて立ち上がっていた。 「あくまでコレは、いつかエンデとする時のための練習であって……んむぅっ!?」  それ以上何か言う前に、サーリスは連理のその口を自らの口で塞ぐことにした。  合図もなく口づけをされた連理は目を見開き、その瞳でサーリスの顔を見つめてくる。 「ん、んん……っ、サ、サーリ……あむっ……んん」 「んちゅ、れろ……はぁ、はむ」  サーリスは連理の口へ舌を入れて口内を舐め回し、同時に彼女の胸へと手を伸ばす。  未発達ながらも柔らかさのある乳房を揉みしだくと、連理は敏感に身体をビクつかせた。 「やっ……そんな、いきなり……んあ。ぢゅるっ、ちゅぱっ」  口内を舌で擽られる感覚に、連理は肩を震わせる。  恐怖ではなく快楽からくる震えに戸惑いながらも、自然と連理の方からも舌を絡ませてきていた。  二人が舌を動かす度に、くちゅくちゅと唾液の絡まる音が耳に届き、否応にも気分が高まっていく。 「はぅん……ちゅるっ、むにゅる……。ゃあ……」  まだキスへの戸惑いがあるものの、連理はこの行為に少しずつ順応していっている。  経験の浅い少女に手ほどきをする楽しさが、サーリスを益々興奮させていった。 「ちゅる……ン、くふ……れろれろ。ちゅぅ、れるる……」  そして、連理の胸を揉みしだいていた手を徐々に下へ移動させていくと、太ももの内側をなぞるように撫でていく。 「わっ。ちょ、ちょっと……サーリス……」 「あむ……ちゅっ、れりゅ……。……どうしたの? こうして欲しかったんでしょう?」  唇だけでなく頬や耳たぶまで舐めながら、吐息を混ぜた囁きを吹きかける。  連理は首筋をゾクゾクと震わせ、甘い囁きに抵抗を封じられていた。  立ったまま脚と脚を絡ませ身体を密着させる姿は、まるで獲物に巻き付く蛇を思わせる。  捕食者と、抵抗出来ずにただ食べ尽くされる者。自分はどちらなのかを分からせるように。  その細い腕からは想像出来ない力で、少女の四肢を拘束し、身動きの取れない状態で愛撫していく。 「少しずつ思い出していきましょうね。どこをどうすれば気持ちいいのか、身体の隅々まで教えてあげるわ」 「ひ……っ。あ、あの……やっぱりまた今度に……」 「だぁめ」  怯えたような連理に冷たい視線を送りながら、サーリスは口端を歪める。  そのサディスティック表情のまま、少女の手を取り、下半身へと導いた。 「ほら、自分でしてみなさい。教えてあげるから」  そう言って、連理自身の手で陰部を弄くるように、重ねた手を動かしていく。 「や、やだ……っ、こんなの、恥ずかしいって……」  連理はいやいやと頭を振ってみせるが、サーリスはそれを無視して指をしっかり動かすように手に力を込めた。  指を指で折り曲げ、陰核の部分に当たるよう操る。 「はあぁっ……! ふぅ、……んんっ」  すりすりと敏感な部分を撫でる刺激に、連理は分かりやすく敏感な反応を見せる。  サーリスはクスクスと笑いながら、もう片方の手で緩やかに胸を揉む。 「うぁ……あ……。は、あぅ……ん」 「うふふ、可愛いわよ連理」  連理は顔を真っ赤にしながら、サーリスに促されるまま指を動かしていった。  陰核を擦る度に腰が跳ね、脚がカクカクと震え出す。  その反応を楽しむようにサーリスも手を動かし、遂に秘所の中へと細指を導いていった。 「んやぁああっ♥ あっ、あぅ……♥ な、中はぁ……」  くちゅりと音を立て、連理の白い指が膣内に侵入する。自分自身の指によってもたらされた刺激に連理は首を反らせ、甘い嬌声を上げた。  ぐちゅ、ぬちゅ……。にゅぐ、にゅぷぷ……。  女性にとっての弱点、最も大切な部分を、他人に操られるまま自分で責める羞恥に、連理は顔を真っ赤に染める。 「いつも自分でする時はどうしてるの? ほら、動かしてみて」 「あ、うぅ……。そんなの、教えられない……」 「ここではアナタは私に絶対服従よ。御主人様の命令に逆らっちゃ駄目でしょ?」  サーリスは連理の耳元でそう囁くと、膣内に侵入させた指を更に奥へと押し込んだ。 「くひぃっ♥ ま、待ってよ……自分でなんて、恥ずかし……ふああっ♥」  最初は優しく、徐々に早く。その動作を何度も繰り返すことで、連理の身体はより敏感になっていった。  その快感を拒否するように連理が首を横に振るが、サーリスは当然そんなことでは責めの手を緩めはしない。 「指、動かさないと、あの子に浮気してること教えちゃうわよ?」 「う……うぅ……」  悪辣な言葉に、連理は仕方なく陰部に当てた指を躊躇いがちに動かし始めた。  くちゅ……くちゅっ♥ ぬぷ、にゅぷっ♥ ぐちゅりっ♥ 「ふ……ぁ♥ く、はぁ……」  指を動かす度に愛液が音を立て、連理の口からも甘い吐息が漏れ出す。少女が強制的にオナニーを披露させられる、そんな様子にサーリスはたまらなく気分が高揚していくのを感じた。  無論、エンデに告げ口するつもりなどない。この愛くるしい少女の艷顔は、独り占めするに値する価値がある。 「奥の方まで入った? 気持ちいいね。もっとしたいわよね」 「ンア……♥ ひゃ、ひゃあぁ……♥」 「イカせてあげるわね」  そう告げて、サーリスは一気に指の抽挿の速度を早めた。  連理の指に重ねるように秘所へ挿入した指を動かし、淫靡な水音を掻き鳴らしながら、クリトリスも同時に指で弾き、巧みに追い込んでいく。 「あ……あっ! ひああんっ♥♥」  じゅぷ、にゅるっ♥ ぐちゅっ、ずちゅっ♥ 「いい声ね……。もっと聞かせて。イク時の可愛い声、また聞きたいわ」 「だめ、だめだめ……あぁぁ……! ひやぁあぁああアアッ♥♥」  膣壁をぞりぞりと指の腹が撫で、陰核が潰される。  サーリスの腕の中で少女の身体が一際大きく跳ね上がると、連理は腰をガクガクさせながら透明な液体で太ももを汚した。 「あら、あら。思いっきりイッたわね」 「はぁ……ん、あ……」  連理は息を荒らげ、思い通りに絶頂へ導かれた羞恥心に肩を縮こませている。  サーリスは連理が自分で秘所へと挿入していた指を掴むと、妖艶に歪む口元へと運んでいった。  そして、愛液で濡れたその指に舌を這わせ、ぴちょぴちょと舐めていく。 「れる、れろ……ねちょっ、ちゅう……」 「ひゃ……っ。ちょ、サ、サーリス……!」  指や手のひらを丹念に舐められ、吸われ、くすぐったそうに身を捩る連理。  日常ではあり得ない淫蕩な行為に、より精神が昂っていくのが分かる。 「一度イッてスッキリしたかもしれないけど、この程度じゃ私の教育は終わらないってこと、分かってるわよね?」 「……っ」  指を舐めながらそう宣言するサーリスに、連理はゴクリと唾を飲み込む。  連理の視線の先には、サーリスが寝るためのベッドが映っていた。  ◆ 「ひゃあ、ああっ、アアアアアッッ♥♥♥」  上半身をベッドに寝かせ、腰を持ち上げた無様な体勢で、連理は甲高い嬌声を上げていた。  突き出すように掲げられたその雌の穴には、太く長いシリコン製のディルドが突き刺さっている。 「ぬ、抜いてええっ、これ……入ってるの、抜いてサーリス……ッ!」 「ふふ……我慢しなさい。長いので穴の中ほじくられるの、どんどん癖になってくるから」  背後にはサーリスが膝立ちで寄り添い、秘所を貫く分厚いモノを弄っている。  連理の膣奥にまで侵入したディルドが、ぐちゅぐちゅと湿った音を掻き鳴らしていた。 「はぎぃっ♥♥ オマンコの奥っ、グリグリするのだめええぇぇえ♥♥」  ベッドの上には今雌穴を穿っているモノとは別の、大小様々が玩具が散乱している。  連理はもうすでに数を数えることも忘れる程にイカされ、股間だけでなく顔も涙や涎でぐしょ濡れにしていた。  だが、サーリスはまるで容赦する様子を見せず、連理の弱点を徹底的に責め上げていく。 「うはっ、はあああっ♥♥ いぐっ、またいっぢゃうっっ♥♥ うぐうううぅううっ♥♥♥」  ぐちゅ、ぬちゅっ♥ ぐりっ、ずりゅっ♥   膣内を抉られる度、膝立ちになったまま腰をガクガクと震わせ、食いしばった歯の間から濁った喘ぎ声を上げてしまう。 「力みすぎよ。息を吐いて力抜いて。ほら、ふー……ふー……って」 「あ、あ゛っ ♥ ああぁ……ぅ、ふぅ~……ふ、う゛うぅ~……」  下半身を痙攣させながらも、生ぬるい息を吐き出して言われた通り脱力しようとする連理。  が、素直に従った少女を嘲笑うように、サーリスはディルドを奥深くまでグリリッとねじ込んだ後、一気に膣壁を削りながら引き抜く。 「ゥがああアアアッ!?♥♥♥ お゛っ♥ ほ、おおっ、ンおおおお♥♥」  力みの抜けた膣内をディルドが勢いよく擦り、連理は舌を突き出して仰け反る。そしてそのまま、何度目かも分からない絶頂。  下品なアヘ顔を晒して果てる連理を、サーリスは心底愉快そうな笑顔で見つめていた。  ◆  指導という名目の性行為を始めて数時間。  二人はベッドの上で横になって身体を抱きしめ合い、キスやペッティングなど、互いの身体を全身で求め合っていた。  性行為のテクニックを磨くため、という建前もすでに忘れ、ただ肉欲のまま相手を欲する。 「ん……あ……サーリス……サーリスぅ……♥」 「ふふ、甘えちゃって。可愛いわね……」  散々連理を果てさせ、身体を隅々まで弄んできたサーリスだったが、自分が身体に直接教えたテクニックで愛撫されるのもまた、たまらなく心地よかった。  まだまだ拙いとはいえ、イキ続けてて力も抜けているだろうに、必死でこちらを気持ちよくしようと指や舌で奉仕してくる連理の姿は、とても愛らしい。  快楽という快楽を味わい尽くしたはずのサーリスだったが、この少女との交わりはなぜかより新鮮に感じられた。 (まるで恋人同士みたいね。……なんて、何考えてるのかしら私も)  これでは経験豊富なお姉さんぶっているのは滑稽かもしれないと自嘲しながら、サーリスは連理とキスを繰り返した。 「ちゅっ♥ んれろぉ……ジュル、れりゅうぅ~……♥」 「はむぅ……んぷっ、ちゅぱ♥ れろれろ……くにゅ」  口腔や胸の膨らみから少女の体温が伝わり、暖かくなる身体に心地よさを覚る。  唇を離せば、舌と舌の間に唾液が糸を引いて、互いの熱く潤んだ瞳が交わる。  この時間だけはこの子は他の誰も見ていないのだと嬉しくなった所で、自分にもそんな独占欲があったのかと今更になって気づく。 「連理」 「え?」 「…………勉強になった?」 「あー……。はい……お、おかげさまで」  頭を撫でながら言うと、連理はサーリスの豊満な胸に埋もれながら、上目遣いに答えた。  小動物を思わせるその視線に、サーリスは思いの外心を乱されてしまうのだった。  ◆ 「楽しかったわよ、連理。私ばかり楽しんでて、アナタはそんな暇無かったかもしれないけど」 「あ、いや……その、私の方こそすっかりお世話になりまして……」  行為を終え、部屋の入口で二人は会話を交わす。  この数時間で何度も身体を重ねたというのに、未だ連理はぎこちない様子で目をキョロキョロとさせていた。  とはいえそれは、散々自分の恥ずかしい姿を晒すことになった羞恥心による所が大きい。  サーリスとは肌と肌を触れ合わせることで、互いのことをより深く知れた気がする。そのことが余計に気恥ずかしさを生んでいる部分はあったが。 「えぇと……じゃあ、また来るね」 「ええ。アナタが来てくれると、私も退屈が紛れて助かるわ」  ドギマギしている連理に対して、サーリスは余裕を残したクールな様子で手を振っていた。  やはり少女のような見た目に反して経験豊富なだけあって、行為の後も平常心を保っていられるのだろうか。 「あの子によろしくね。今日のことも言いたければ言っていいから」 「いやそれは無理だから」  エンデにこの関係が知られては、どんな反応をされるかは想像も付かない。少なくとも笑って許してくれるということは無いはずだ。 「エンデを怒らせたら怖いので……」 「そう。でも、それもアナタのことが好きだからよね。アナタだって、あの子が好きだから私とのことは秘密にしてるんでしょう?」 「それは……うん」 「なら、火遊びは程々にね」  嗜めるようにそう言って、サーリスは「じゃあね」と手を振って連理を見送る。  確かに彼女の言う通り、大切なエンデのことを思えば、良くないことをしているのは分かる。  が、連理としては、サーリスにもまだ伝えねばならないことがある気がした。 「あの、サーリス?」 「ん?」 「私、サーリスのことも好きだからね。……エンデのことも大切だけど、もうサーリスも、私にとって大切な人だから!」  連理が思い切ってそう言うと、サーリスは目を丸くして手の動きを止めた。  彼女にとっては遊び程度にしか思っていないかもしれないし、余計なことを言ったかもしれない。  しかしそう思っていると、サーリスは片手で顔を覆い、指の隙間からこちらを覗いてきた。 「アナタ……本当に浮気者ね……」 「ご、ごめんなさい!」 「……次はあまり待たせないでよ」 「え?」  連理が聞き返すと、サーリスは返事することなく部屋の扉を閉めてしまった。  彼女の思考が読めず、連理はその場に立ち尽くす。 (次は待たせないでって……出来るだけ早くまた来ればいいってこと?)  その考えが合っているかは分からないが、少なくともこの関係はまだまだ続くことになりそうだった。

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